オシム元日本代表監督が秋の叙勲で「旭日小綬章」を受章 故郷サラエボのメディアも報じる

内閣府が発表 “考えて走る”精神で日本サッカー界の発展に貢献

 かつてジェフユナイテッド千葉や日本代表で監督を務めたイビチャ・オシム氏が、「秋の叙勲」で「旭日小綬章」を受章した。内閣府が発表している。

 毎年春と秋に発表される叙勲では外国人叙勲もあり、オシム氏は「我が国サッカー界の発展及び日本・ボスニア・ヘルツェゴビナ間の相互理解の促進に寄与」したとして、「旭日小綬章」を受章した。

 かつて旧ユーゴスラビア代表を1990年イタリア・ワールドカップ(W杯)で8強に導き、シュトルム・グラーツを8シーズンにわたって指揮するなどの実績を残していたオシム氏は、03年にジェフ市原(当時)の監督に就任すると、豊富な運動量をベースにしたコレクティブなサッカーを実践。J1リーグの中位をさまよっていたチームをいきなり優勝争いを演じるチームに成長させると、05年にはヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を制して、クラブに初タイトルをもたらした。

 また若手の育成にも卓越した手腕を発揮。MF阿部勇樹(現浦和)やMF羽生直剛(現FC東京)、FW巻誠一郎(現熊本)らを日本代表に名を連ねる選手にまで育て上げ、「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時、肉離れをしますか? 要は準備が足らないのです」など、含蓄に富んだ“オシム語録”はサッカーファンを超えた人気を博した。

 

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