迷走チェルシー、新会長体制で“格”が「欠けている」 古巣にドログバが警告「以前持っていた信念や価値観に立ち返るべき」
CL準々決勝でレアルに完敗
イングランド1部チェルシーは現地時間4月18日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦(セカンドレグ)でスペイン1部レアル・マドリードに0-2で敗れ、2試合合計スコア0-4で敗退となった。フランク・ランパード暫定監督の就任後4連敗という悪夢の結果を受け、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏は「以前持っていた信念や価値観に立ち返るべき」と古巣の現状を嘆いた。英紙「デイリー・メール」が報じている。
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トーマス・トゥヘル、グレアム・ポッターと1シーズンの間に2人の監督を解任するなど迷走しているチェルシー。今季終了までレジェンドのランパードを暫定監督として迎えたが、就任から4連敗と結果はついてきていない。今季だけで選手補強に総額6億ポンド(約999億円)もの費用を投じていたなかで惨状とあって、クラブに対する批判は過熱している。
現役時代にチェルシーで活躍した英雄ドログバ氏は「アブラモビッチの時代にはこのクラブに確かな格があったが、今はそれが欠けている」と現在のトッド・ベーリー会長体制とかつてのロマン・アブラモビッチ前会長体制を比較したうえで「以前持っていた信念や価値観に立ち返るべきだ」と警告した。
「私は自分のクラブを認識できていない。もはやかつてと同じチームではない。新しいオーナーで、新しいビジョンを持っている。多くの選手を連れてきたアブラモビッチの時代と比較されるのは当然だが、当時の決断はどれも聡明なものだった。
ペトル・チェフ、アンドリー・シェフチェンコ、エルナン・クレスポ、マイケル・エッシェン、ディディエ・ドログバ、フロラン・マルダといった選手を連れてきたのは全てタイトルを取るためだ。確かな経験を持った選手たちだった。今では戦略は変わり、若い選手たちにかけるようになった。しかし、選手が30人以上もいるドレッシングルームを管理するのは監督にとって難しいことだ」
古巣が置かれた厳しい状況に落胆の色を隠せないドログバ。今一度、チームのあり方を見直すべきだと感じているようだ。