J移籍も噂されたW杯最多得点のクローゼが現役引退 独代表入閣でレーブ監督から“帝王学”を教授

コーチングスタッフとしてドイツ代表に入閣 コーチングライセンス取得もスタート

 Jリーグ移籍の可能性が浮上していた元ドイツ代表FWミロスラフ・クローゼが現役引退を表明し、ドイツ代表のコーチングスタッフに入閣することが明らかになった。

 38歳のクローゼは2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)でドイツ代表の優勝に貢献し、昨季限りでセリエAラツィオから退団。現在所属クラブはなく、アジアのクラブやJクラブを含めて、海外リーグ移籍の可能性が浮上していた。

 ドイツ代表の公式ツイッターは「おかえり、ミロ! クローゼがドイツサッカー連盟のコーチングプログラムのために代表に戻ってくる」と発表。ヨアヒム・レーブ監督の率いる代表チームに入閣し、コーチングライセンス取得の手続きをスタートさせることになる。14年のブラジルW杯で世界一にも輝いた指揮官から帝王学を教授される形になりそうだ。

 クローゼはドイツサッカー連盟の公式サイトで「代表で最大の成功を成し遂げることができた。最高で忘れられない時間だった。だからこそ、ドイツサッカー協会に戻ることができて嬉しい。ここ数ケ月はピッチに戻ることを考えていたが、新たな地平に立つことに決めた。コーチになることが自分の中で大きくなった」と語っている。

 06年母国開催のドイツW杯では7試合5得点の活躍で得点王に輝き、W杯通算16得点は史上最多を誇る。ドイツ代表では通算136試合71得点。カイザースラウテルン、ブレーメン、バイエルン、ラツィオでゴールを量産してきた稀代のストライカーは華麗なキャリアに幕を下ろし、名将への道を歩むことになる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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