フットサル日本代表、モロッコ遠征初勝利! クロアチアを1-0撃破…木暮監督「満足できる試合」
ベティスのFP逸見勝利ラファエルが唯一のゴールを挙げる
モロッコ遠征中のフットサル日本代表は現地時間4月17日、4か国国際親善試合の最終戦でフットサルクロアチア代表と対戦した。
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モロッコ代表(2-3)、フランス代表(0-3)に連敗したなかで、大会初勝利を目指す日本は、GK黒本ギレルメ(しながわシティ)がフランス戦に続いて負傷でベンチ外になり、15人がベンチ入り。木暮賢一郎監督は、GK田淵広史(名古屋オーシャンズ)、FP石田健太郎(バルドラール浦安)、FP吉川智貴(名古屋)、FP堤優太(Y.S.C.C.横浜)、FP清水和也(名古屋)の5人で試合をスタートした。
2000年にグアテマラで開催されたフットサル・ワールドカップ(W杯)以来、2度目のフットサルW杯出場に向けて強化を続けるクロアチア。その相手に対し日本は開始30秒、いきなりピンチを迎える。FPクリスティアンからパスを受けたFPダビドにシュートを打たれるとボールは右ポストを叩き、こぼれ球が再びダビドの足もとに届いたが、ダビドのシュートは左に外れていき、日本は早い時間帯の失点を免れた。
日本は第1ピリオド4分にも、FP山田凱斗(インテル)のバックパスの反則を取られて間接FKを与えたが、堅い守りでチャンスを作らせなかった。その後もクロアチアに押し込まれる展開となるが、身体を張った守備でゴールは割らせなかった。
チャンスを作れない時間帯の続いた日本だが、前日にモロッコと対戦(3-3)して2日連続の試合となるクロアチアの足が止まり出し、徐々に流れを掴んでいく。そして第1ピリオド12分に自陣でボールを持ったFP逸見勝利ラファエル(ベティス)がピヴォの清水にパス。清水からリターンパスを受けてクロアチアの守備網を掻い潜った逸見はGKとの1対1を冷静に決めて日本に先制点をもたらした。
苦しみながらも先制点を挙げた日本は、第1ピリオド13分にもFP原田快(バルセロナB)の右サイドの仕掛けからパスを受けた清水がゴールを狙ったが、追加点は決められない。直後のCKからも山田がチャンスを作ったが、相手GKゾランの好セーブに阻まれた。第1ピリオド17分にも逸見がFP平田ネトアントニオマサノリ(無所属)との連係からシュートに持ち込んだが、シュートは枠を捉えられない。クロアチアとの体格差に苦しめられる場面もあった日本だが、1点をリードしたまま、ハーフタイムを迎えた。
ピンチを迎えるも1点リードを死守、木暮監督は収穫を強調
第2ピリオド開始30秒、自陣からドリブルを仕掛けた逸見が相手選手に囲まれて倒される。こぼれ球を清水が回収してGKと1対1になりかけたが、審判がファウルを取り、日本の決定機は認められなかった。
1点を追うクロアチアが攻勢を強め、第2ピリオド5分からはパワープレーを織り交ぜて、目先を変えながら攻めてくる。第2ピリオド8分には右サイドから崩され、逆サイドのFPヨシップがシュートを放つ。ゴール前でFPアントニオがヒールで合わせたがGK田淵がこれをセーブ。こぼれ球がフリーのクリスティアンに転がったが、無人のゴールへシュートを飛ばせずに日本は救われる形となった。
リードを広げたい日本も、第2ピリオド14分に清水がロングカウンターで抜け出し、シュートチャンスを得たが、左ポストに嫌われて追加点を挙げられない。結局、このままスコアは動かずに相手のシュートミスにも助けられた日本は、第1ピリオドの1点を守り切り1-0で勝利。モロッコ遠征の最終戦を勝利で終えて帰国することになった。
試合後、木暮監督は「2試合とも決して内容の悪い試合ではなかったなかで、ちょっとしたエラーで勝てるゲームをモノにできませんでした。最後に内容も結果も満足できる試合ができて良かったです」と試合を総括した。
また、4日で3試合をこなす日程の難しさを問われると、「それに付け加えて、Fリーグはシーズンオフの時期で、これからプレシーズンが始まるところです。ほとんどの選手たちがコンディション的に良い状態ではないなかで、このようなゲームができました。我々はタフになるためにモロッコまで来ました。そういう意味では非常に大きな掲げていた狙いを選手たちはよくやってくれたと思っています」と、成果を口にした。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
Futsal X
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