「自分がファンに何をしたか」 グリーズマンがアトレティコ復帰時の胸中を回想
「裏切り者」としてアトレティコ復帰当初はファンからも厳しい声
スペイン1部アトレティコ・マドリードは、現地時間4月16日に行われたラ・リーガ第29節アルメリア戦に2-1で勝利した。この試合でアトレティコの全2ゴールを挙げたフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは、クラブの歴代最多得点記録で3位となった。今季、FCバルセロナから戻ったアタッカーが当時の思いなどを口にしている。スペイン紙「AS」が報じた。
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アルメリア戦の前半5分にヘッドで先制ゴールを決めたグリーズマンは、1-1で迎えた同43分にもMFヤニック・カラスコからのパスをゴールに流し込み、2点目を記録した。このゴールが決勝点となり、アトレティコはリーグ戦6連勝を飾っている。
絶好調のアトレティコでグリーズマンは、直近のリーグ戦8試合で5得点2アシストとチームを牽引する活躍を見せている。グリーズマンは「僕は点を取れているけれど、最高のレベルが出せているのはチームメイトのおかげだ。サッカーはチームメイトとプレーするチームスポーツだ。僕たちはロッカールームで日々、そのことを実感している。嬉しい時というのは、内側で起きていることが出ているものだ」と語った。
2019年夏、移籍金1億2000万ユーロ(約177億円)でバルセロナに加入したグリーズマン。高額な移籍金をアトレティコにもたらしたが、ファンは裏切りと捉えた、今シーズンにアトレティコ復帰が決まっても厳しい批判にさらされていた。
そうしたなかでリーグ戦12ゴール10アシストという数字を残していることに、グリーズマンは安堵を感じているようだ。
「僕は自分がここに来た時、縮こまっていなければいけなかった。自分がファンにとって、何をしたか分かっていたからね。今シーズンも同じように仕事をした。契約の関係で30分間しかプレーできない状況だったけれど、関係なかった。僕はここにいたかったし、ここで楽しみたかった。ハードワークして、戦い続けることが必要だった。ここに来てからの努力の成果が結果に出ているし、チームメイトが助けてくれている。スタジアムに来てくれている人たちと同じように、ピッチ上で楽しめている。僕が楽しめている様子は、ピッチで見えているはずだ」
レアル・マドリードと勝ち点2差を維持しているアトレティコ。この活躍が続けば、グリーズマンはシーズン終了後に再びファンから愛される存在に戻っていそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)