電話1本で解任決定! インテル監督を失職させた中国人オーナー“恐怖の人事”

デ・ブール監督の電撃解任の舞台裏を英紙が報じる

  

 日本代表DF長友佑都の所属するインテルのフランク・デ・ブール監督が電撃解任されることになったが、この人事は今年クラブを買収した中国企業の蘇寧グループからの電話1本だけで決まったと、英紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 デ・ブール監督は現役時代にオランダ代表とアヤックス、バルセロナなどで活躍した名センターバック。2010年からはアヤックスを指導し、リーグ4連覇に導く手腕を発揮した。だが、今季就任したインテルではリーグ戦で4勝2分5敗と、11試合を終えた時点で14位と低迷。今夏の移籍市場ではポルトガル代表MFジョアン・マリオ、アルゼンチン代表MFエベル・バネガ、イタリア代表FWアントニオ・カンドレーバら大型補強に打って出たが効果を示せなかった。

 この低空飛行を受けてクラブ側が解任を決断したと見られたが、同紙は中国サイドが動いたとしている。「デ・ブール監督はインテルに解雇された。イタリアからの報道によると、デ・ブールはクラブの中国人オーナーからの電話によって解任となった」と、トップダウンによって、就任わずか3カ月足らずでクラブを去る羽目になったと記している。

 蘇寧グループは今年6月にインテルの株式約70%を買い取り、クラブ運営の実権を握っている。結果が出なければあっさりと解任する恐怖の人事は、後任の最有力候補とされるステファノ・ピオリ氏のもとでも継続されるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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