日本のサッカー少年は「第2のソン・フンミン」を夢見る? 「野球の大谷翔平」を引き合いに韓国言及
大谷のWBC優勝後のコメントとソン・フンミンのプレミア通算100点の言葉に類似点
イングランド1部トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンは、現地時間4月8日に行われたプレミアリーグ第30節ブライトン戦(2-1)でアジア人選手として初となるプレミア通算100ゴールに到達した。以降、野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で大活躍だった日本の大谷翔平を引き合いに両者を称える報道が増えており、「日本でも“第2のソン・フンミン”を夢見るサッカー少年が育っているだろう」と伝えている。
2015-16シーズンからトッテナムでプレーするソン・フンミンは、ブライトン戦の前半10分に鮮やかなミドルシュートでアジア人初のプレミア通算100ゴールに到達。同記録は史上34人目、現役選手ではイングランド代表FWハリー・ケイン(トッテナム/205点)らに次ぐ8人目となった。
ソン・フンミンは試合後、英公共放送「BBC」で「仲間がいなかったら、決して手にすることができなかった成果。プレミアリーグで通算100ゴールを決めるのは大変なことだ。すべてのアジア人選手、特に韓国人選手がこの記録を見て、自分もできると信じてほしい。それはアジアサッカーにとってプラスなことであり、僕は若い選手たちのいい手本になるためにその責任を負うつもりだ。アジア人選手がプレミアリーグで活躍できると信じてほしい」と、同胞やアジア人選手たちへメッセージを送った。
野球の日本代表が優勝を飾った先のWBCで、投打に大活躍だった大谷翔平が「日本だけじゃなくて韓国もそうだし、台湾も中国も、そのほかの国もどんどん野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことが良かった。そうなることを願っている」と語った内容と通じるものがあるとして、韓国メディアでも取り上げられた。
韓国紙「東亜日報」コラムは「大谷(翔平)のように愛された日本人がほかにいただろうか」と見出しを打ち、「韓国メディアで大谷を肯定的に扱った記事がこれほど多くなったのは、読者が望んでいるからだ」と触れながら、日韓の因縁についても触れている。
「2021年には、当時大谷がMVP候補だったにもかかわらず、『なぜ日本人選手の記事を書くのか』と読者から抗議のメールがあったこともある、しかし、今は大谷が称賛されていても、怒りを覚える読者は1人もいない。『韓日戦はじゃんけんでも負けてはいけない』という言葉がある。しかし、いつか韓国野球に再び黄金世代が誕生したら、彼らは今回の韓日戦で韓国を破る先頭に立った日本代表の大谷を見て憧れて育った可能性が高い。もちろん、日本でも“第2のソン・フンミン”を夢見るサッカー少年が育っているだろう」
日本代表MF三笘薫(ブライトン)も含めて、アジア人選手が世界から高く評価されることは誇らしいことだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)