徳島18歳DFがソシエダ練習参加を回想 久保建英と写真撮影で対面「身体がしっかりしていた」

西坂斗和がソシエダの練習で感じたこととは?【写真:Getty Images】
西坂斗和がソシエダの練習で感じたこととは?【写真:Getty Images】

Cチーム、Bチーム、ユースAチームの練習に参加

 徳島ヴォルティスの18歳DF西坂斗和は、3月30日から4月13日まで日本代表MF久保建英の所属するスペイン1部レアル・ソシエダに練習参加していた。15日にオンライン取材に応じた西坂は、「海外で自分がどれだけ通用するか、どこが通用して、どこを練習しないといけないかが分かったのが良かった」と振り返り、スペインで大きな刺激を得たことを語っている。

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 徳島に加入するまで、レアル・ソシエダの練習参加について「そんなに意識していなかった。行けたらいいかなくらいだった。でも正式に決まって行ってみて、いい経験になった」という。

 履正社高時代から、高い攻撃力を評価されていた左サイドバック(SB)は、23歳が中心のBチームと21歳が中心のCチーム、さらにユースAチームの練習にも参加した。練習メニューはBチームからユースチームまで同じようなメニューだったが、それぞれのカテゴリーでの「強度が違った」と西坂は振り返る。

 スペインの選手たちとプレーして「フィジカル面の強さ、球際の強度が全然違うなと感じました。フィジカルの面では差がありましたが、技術面は通用したと思います。自分の武器であるドリブル突破は通用しましたし、ポゼッションもやれました。球際の強度で負けることもあったし、フィジカル面で足りないなと感じることがありました」と、フィジカルの強さに特に大きな差を感じたという。

 レアル・ソシエダと言えば、日本代表MF久保建英が大活躍を見せていることで、日本での認知度も高まっている。今季、公式戦34試合に出場して6得点7アシストを記録している久保とは「会話をすることはなく、挨拶する程度でしたが、一緒に写真を撮らせてもらいました」という。試合の翌日に行われた公開練習ではトップチームで練習をする久保を見て、「やっぱり日本人でもトップの選手。身体もしっかりしていましたし、テクニックや技術も高いなと思いました」と、間近に接して感じた印象を口にした。

海外でプレーする選手の身体の使い方に注目

 現地で課題を感じられたからこそ、海外でプレーする選手たちのプレーに注目できることもあるはずだ。「僕もそんなに身体は強い選手ではない。身体の使い方は、高校時代から意識していること。そこの使い方が良かったら、突破であったり、ボールを奪うことだったりができた。そこはこれからも海外で活躍している日本人選手を見て、どんな使い方をしているかをもっと学びたい」と、西坂は言う。

 また、スペインの選手たちが見せていた戦う姿勢も継続していきたいと話す。「練習をする前、みんなふざけているが、いきなりスイッチが入って、戦う姿勢になった。ヴォルティスにも戦う姿勢はあるが、それ以上に感じた」と、驚いたという。この戦う姿勢というのは、ベニャート・ラバイン監督が現在の徳島に求めているものであり、指揮官の求めるものを肌で感じられたことも西坂にとっては大きいだろう。

「今、スペインのAチームというのは遠い存在ですが、これから成長していって、そこで戦える選手になりたいと思いました」

 海外のクラブからのJリーグへの注目度が高まっている今、日本で活躍すれば、将来的にレアル・ソシエダも下部組織の練習参加に来た日本人選手の獲得に動く可能性はあるだろう。今回は同じピッチに立てなかったが、将来的に久保とパス交換をする日が来るかもしれない。この練習参加で得た経験を、どれだけ自身に生かしてチームに還元できるか。西坂の挑戦は、大きな注目を集める。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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