“三菱グループ”が新体制で浦和をサポート J規約抵触回避へ、三菱重工&自動車が持ち株会社設立
両企業のホームページで発表 11月中旬に設立へ
三菱自動車工業株式会社は浦和レッズへの出資比率を変更し、三菱重工業に株式を売却。新たに「ダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社」(仮称)という共同出資会社を設立すると両企業の公式ホームページで発表している。
三菱自動車は今年、横浜F・マリノスの運営会社を持つ日産自動車と提携したことによって、Jリーグ規約に抵触する可能性があるとされていた。その状況を避けるため、出資比率を三菱重工が60.8%、三菱自動車が39.2%とした共同出資会社を11月中旬に設立する方向で調整されているという。
三菱重工のホームページでは、設立の目的として以下の3点が記されている。
1.「浦和レッズは、旧三菱重工サッカー部を母体として発足し、Jリーグ設立以来、活動をしてきました。こうした歴史的経緯を踏まえ、このたび浦和レッズのさらなる発展に向け、当社としてできる限りの支援・協力を行なうことといたしました」
2.「今後、浦和レッズが日本のみならずアジア、ひいては世界の強豪クラブとして成長・発展していくことを支援することで、世界に向けた当社グループの認知度やブランド力の向上にも寄与するものと強く期待しております」
3.「当社はJリーグの理念を尊重し、浦和レッズを支える地元自治体や企業、ファン・サポーターをはじめとする全てのステークホルダーの皆様と協力しながら、浦和レッズを支援してまいります」
今季ルヴァンカップを制し、J1セカンドステージ優勝も果たして年間王者に邁進している浦和イレブン、そして熱い応援を繰り広げるサポーターにとっても、経営面でポジティブな知らせとなる。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images