アーセナル、ドロー劇で見えた“冨安不在”の影響 英見解「負傷の場合は惨事になる」
リバプール戦で2点リードも引き分けに、負傷の冨安&サリバ不在の影響を現地指摘
イングランド1部アーセナルは、4月9日のプレミアリーグ第30節でリバプールと対戦し、2-2で引き分けた。アウェーで勝点1を獲得したアーセナルだが2点をリードしたなかで追い付かれた試合を終え、英メディア「Football London」は、日本代表DF冨安健洋の不在の影響を指摘した。
前半8分にFWガブリエル・マルティネッリが先制点を挙げたアーセナルは、同28分にもFWガブリエウ・ジェズスが追加点を挙げて2点をリードした。しかし、同42分にFWモハメド・サラーに1点を返されると、後半42分にはFWロベルト・フィルミーノに同点ゴールを許して2-2で試合を終えた。
「Football London」は、追い付かれた要因に右サイドバックを務めるDFベン・ホワイトのプレーを挙げ、「弱いパスのあと、ベン・ホワイトはディオゴ・ジョタに対するスライディングで、67分もの試合時間を残しているのにイエローカードを受けた。前後半のアディショナルタイムを含めると、試合時間は78分になった。このイエローはイングランド代表のプレーにわずかな緊張感やプレッシャーを与え、大きな影響を及ぼした」と指摘した。
そして、ホワイトのプレーがタイトル争いを引っ張っているアーセナルに良い影響を与えているとしつつも、「2人の選手の負傷によって、彼の存在はプレッシャーを受ける状態になっている」とし、フランス代表DFウィリアム・サリバと冨安の不在がおよぼす今後の戦いへの不安を指摘した。
「サリバが欠場する場合、ホワイトが右センターバックに入り、冨安が右サイドバックに入るが、それが不可能になった。サリバは近いうちに背中の負傷から戻る予定だが、具体的な時期は決まっていない。ホワイトが出場停止になったり、負傷の場合は惨事になる」とし、リバプール戦でイエローカードを受けたことへの不安を記している。
リバプール戦でも、冨安が守備固めで投入されていたら、違う結果になっていた可能性はある。今季は負傷欠場の多かった冨安だが、加入1年目のシーズンでレギュラーとして活躍した日本人DFの穴は、この先の戦いでアーセナルは大きな影響を受けるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)