グループ企業のテレビ局会長がミランを酷評 「我々はユベントスからほど遠い」

 

「貧相なダービー。優秀な選手がいなければ勝てない」

 

 ACミランのグループ企業でもあるテレビ局「メディアセット」のフェデーレ・コンファロニエーリ会長が23日のインテルとのダービーで1-1ドローに終わったチームを酷評した。イタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

 24日の午後、パルマでスポーツ文化国際賞の表彰を受けたコンファロニエーリ会長は「貧相なダービーだった。優秀な選手がいなければ勝てない」とバッサリ。経営危機から移籍金ゼロの選手ばかりをかき集めているミランの現有戦力は、同会長の目にあまりに物足りなく映っているようだ。

「我々はユベントスからほど遠い。中盤を見たかい? ピルロのことを思うと、胸が張り裂けるような思いがするよ」

 2010-2011年シーズンの後に当時のマッシミリアーノ・アッレグリ監督(現ユベントス監督)との確執でユベントスに放出したイタリア代表司令塔、アンドレア・ピルロに代わるような人材が存在しない事実に嘆き節。セリエA3連覇中の首位ユベントスとの戦力差に大きく落胆していた。

 今季序盤は日本代表FW本田圭佑の6得点2アシストという爆発で、明るい話題ばかり目立ったミランだが、チームは5試合勝ち星なし。本田も歩調を合わせるように5試合結果を出せていない。ミランは今後、勢いを取り戻して周囲に喜びを届けられるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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