J1名古屋、ホームで浦和サポーターによる重大な違反が発覚…警備員へ暴行行為も

名古屋と浦和の一戦で違反行為が確認【写真:Getty Images】
名古屋と浦和の一戦で違反行為が確認【写真:Getty Images】

名古屋ホームで行われた試合で、立ち入り禁止エリアへの侵入など計6つの違反が発生

 J1名古屋グランパスは4月10日、J1リーグ第7節浦和レッズ戦(0-0/4月9日開催)において、浦和サポーターによる「Jリーグ試合運営管理規定」および「名古屋グランパス観戦ルール」への重大な違反行為が確認されたと公表した。

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 確認された違反行為は以下のとおり。

(1)立ち入り禁止エリアへの侵入(Sスタンド2F前列および同中央大型ビジョン前エリア)

(2)横断幕掲出不可エリアへの横断幕掲出(同上)

(3)事前の申請・許可なくSスタンド2Fの座席への装飾物貼り付け

(4)警備員への頭突き・胸倉をつかむなどの暴行行為、並びに名古屋サポーターへの威嚇行為

(5)禁止エリアの横断幕撤去を行おうとするクラブスタッフ・警備員に対する「横断幕を撤去すれば乱闘も辞さない」などの威嚇・恐喝発言

(6)上記違反行為者に対する強制退場命令の拒否

 クラブの発表によると、入場ゲートの開場直後に立ち入り禁止エリアへの入場など3つの違反行為が発生。スタジアム警備員が対応していた最中、(4)警備員への頭突き・胸倉をつかむなどの暴行行為、並びに名古屋サポーターへの威嚇行為が確認されたという。

 その後、試合のマッチコミッショナー、Jリーグおよび浦和と両チーム実行委員同席の元で協議を行い、Jリーグ関連規則に則ってホーム・アウェイ両クラブで該当事象に対応するよう努めたが、キックオフ10分前の時点で事案が解決されなかった。その流れののち、(5)クラブスタッフ・警備員に対する「横断幕を撤去すれば乱闘も辞さない」などの威嚇・恐喝発言(6)上記違反行為者に対する強制退場命令の拒否の事象が発生したと経緯を説明している。

 今後の対応としては、事実確認を行い、違反行為を行った該当者に対しては浦和レッズが該当者を特定したうえで、Jリーグ罰則規定に則った厳正な処分を行うとした。

 なお名古屋は、チケット発売後にSスタンドの運用変更を行ったことでの混乱を謝罪したうえで、「多数のご来場者ならびに運営スタッフの安全・安心を脅かす行為で、決して許されものではありません」と声明を発表している。

「今回チケット発売後にSスタンドの運用変更を行ったことでご迷惑をおかけした浦和レッズサポーターおよび名古屋サポーターの皆さまにあらためてお詫び申し上げます。しかしながら、試合時に発生した上記の違反行為は、運用変更における当クラブの瑕疵と独立した試合運営規則の違反行為であり、多数のご来場者ならびに運営スタッフの安全・安心を脅かす行為で、決して許されものではありません」

 また、Sスタンド運用変更に伴う浦和の各種発信においては、クラブ間で合意した内容を独自に書き換え、以下のように事実と異なる認識を与えてしまう発信となることがあったと報告した。

■「アウェイ応援席」の座席位置について、3/18(土)のチケット発売前には名古屋グランパスと浦和レッズ両クラブ間で確認を終え、その後3/19(日)の浦和レッズ発信から試合開催まで追加の協議を行った事実はないにもかかわらず、2階から1階への座席位置変更の協議を継続しているかのような発信

■チケット振替の対応について、当初から振替に必要な座席数を確保し、試合当日のスタジアムでは名古屋グランパスが対応することを両クラブで確認を終えていたにもかかわらず、浦和レッズのスタッフが振替対応を行うと誤認させるような発信

 こうした流れも含め、名古屋側は「これらの発信および今回の浦和サポーターによる違反行為は、クラブ間の信頼関係を失墜する行為として、大変遺憾に思っております。サッカーを愛するすべての皆さまが、お互いにリスペクトの精神をもって、日本のサッカーを共に盛り上げていけることを願っています」とクラブとしてのメッセージを発信していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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