ブライトン三笘への“PKなし判定”、審判の統括組織がミス認定と英報道 「PKが与えられるべきだった」
後半26分、三笘が相手MFホイビュルクに足を踏まれて転倒するもノーファウル
イングランド1部ブライトンは現地時間4月8日にプレミアリーグ第30節でトッテナムと対戦し、1-2で敗れた。この試合では日本代表MF三笘薫や元イングランド代表FWダニー・ウェルベックのネットを揺らしたシュートがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によって取り消され、さらに三笘がペナルティーエリア内で相手選手に足を踏まれて倒れたプレーがノーファウルになるなど際どい場面の判定が注目を集めた。英公共放送「BBC」によれば、「審判団はブライトンにPKが与えられるべきだったと認めた」という。
ブライトンが1点ビハインドで迎えた前半17分、MFアレクシス・マック・アリスターの浮き玉のパスを受けた三笘は正確なボールコントロールからボレーシュートをゴールへ蹴り込んだが、トラップの際にハンドがあったとしてVARチェックの末にノーゴールとなった。
また、1-1で迎えた後半10分にはウェルベックが左足のミドルシュートをゴールへ蹴り込んだが、GKの手前でマック・アリスターの手に当たってボールの軌道が変わっていたため、同様にVARの介入を受けてハンドの反則と判定された。
そして同26分には三笘が相手のペナルティーエリア内でMFピエール・エミール・ホイビュルクに足を踏まれて転倒するも審判の笛は吹かれず。接触があったのは明らかだったが、ファウルは取られなかった。
ブライトンの主将を務める元イングランド代表DFルイス・ダンクは試合後、「VARが何のためにあるのか分からない」と胸中を明かしていた。
そのなかで、英公共放送「BBC」によれば、PGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)は「ホイビュルクが三笘を倒したプレーは、ブライトンにPKが与えられるべきだったと認めた」と伝えた。
記事では、ブライトンはダンクがペナルティーエリア内でユニフォームを引っ張られてPKが与えられるべきだったこと、ハンドで2つのゴールは取り消されこと、ロベルト・デ・ゼルビ監督がなぜ退場処分を受けたのか、などの説明を求めているという。