森保監督、視察した名古屋×浦和を評価 「欧州でサッカーを見ているような雰囲気をピッチ内外で感じた」
名古屋×浦和は0-0のスコアレス決着
日本代表の森保一監督は、4月9日に行われたJ1リーグ第7節、名古屋グランパスと浦和レッズ(0-0)を視察。試合について「ヨーロッパでサッカーを見ているような雰囲気をピッチ内外で感じた」と話した。
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名古屋では3月の代表活動で追加招集だったDF藤井陽也が所属。この試合でのプレーについて、森保監督は「代表では残念ながらプレーさせられなかったが、どういう成長があるかというところで。守備では横からのボールへの高さを見せ、守備から攻撃のつなぎもスムーズで持ち出しもあり、存在感はあったと思う。ただ、彼だけ見に来ているわけではないので。名古屋では中谷(進之介)も以前に招集しているし、枠は限られているので呼べることもそうでないこともあるけれども、代表レベルの選手が多い両チームだと思っていた」と、話した。
一方の浦和では、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)にも出場したDF酒井宏樹がいる。試合中には右足を負傷して交代しただけに「おそらく筋肉系だと思うので軽症を願いたい」と心配そうに話したが、マチェイ・スコルジャ監督の指揮下でのプレーについて「ポイントになるところから最前線まで駆け上がり、前線にとどまってボールを受けてチャンスを作るなど、サイドで起点になるのと高い位置での起点になるのと、バリエーションをチームから求められているし、応える力がある。(名古屋のMF)森下(龍矢)との走り合いもレベルが高く、いいバトルを見せてもらえた」と評価していた。
また、この試合は前節終了時に名古屋が2位、浦和が3位の上位対決だった。試合全体についても「レベルの高い試合でスピード感も局面の強度も高かった。お互いにチームの戦術の中から見ごたえのあるものだった。サポーターも素晴らしい雰囲気を作っていて、ヨーロッパでサッカーを見ているような雰囲気をピッチ内外で感じた」と語った。
海外に目を向けると、この日の日本時間朝にはスペイン1部レアル・ソシエダのMF久保建英が、日本人の最多記録となるスペイン1部リーグでの今季6点目を決めていた。久保について森保監督は「チームの中で非常に彼の良さが出ていると思う。周りとの連係という面でもフィットしていると感じた。左からのクロスだったと思うが、ペナルティーエリア内に侵入していく意識も上がっていると思う。得点へのこだわりと周りとの連係が結果に出ていると思う。攻撃の良さがタケの良さだと思うので、最大限に良さを引き出してくれる戦術の中で戦えていると思う」とコメントしていた。
日本代表の次回活動は6月になる。ヨーロッパはシーズンが終了したあとになるだけに、チーム活動の終了タイミングとの兼ね合いが難しい時期でもある。一方でJリーグはシーズンの前半戦が終わりに差しかかるコンディションもいい時期。森保監督の胸中では、どのような選手選考が進むのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)