負傷交代の浦和DF酒井、監督が「重症でないことを願いたい」と心配も…「大丈夫です」と気丈に一言
名古屋戦の後半20分に右足を押さえて倒れ込み、そのまま途中交代
浦和レッズの主将DF酒井宏樹は、4月9日に行われたJ1リーグ第7節・名古屋グランパス戦(0-0)で負傷交代。マチェイ・スコルジャ監督が「重症でないことを願いたい」と話すなか、「大丈夫です」と気丈に応えてスタジアムをあとにした。
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浦和と名古屋のゲームは前節終了時点で3位と2位の上位対決だけあって、局面の競り合いも激しいものになった。3バックシステムでサイドに幅広く布陣する名古屋を相手にしただけに、酒井も攻守に上下動する幅が大きく負担も大きいゲームだった。
そうしたなかで迎えた後半20分過ぎ、酒井が右足を押さえて倒れ込むとそのまま負傷交代。試合後の記者会見でスコルジャ監督は「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)決勝という非常に大事な試合の2週間前の試合、酒井宏樹の怪我が重症でないことを願いたい」と表情を曇らせ、「全体的にハムストリングという話は聞いているが、現時点でどこと特定はできない。明日にチェックすればより細かいところは分かるだろう」と、負傷の状況について話した。
酒井はその後、チームでも最後のほうに取材エリアへ姿を見せ、「大丈夫です」と報道陣に向かって気丈に一言。右足をかばいながらも歩いてチームのバスへ向かい、スタジアムをあとにした。
指揮官が話したように、アル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦するACL決勝は4月29日にアウェーで第1戦、5月6日にホームで第2戦とすぐそこに迫っている。昨夏の東地区決勝トーナメントでは、全北現代(韓国)との準決勝の延長後半、1点ビハインドのラストプレーのようなところで魂のスライディングタックルから同点につながるクロスまで上げていた。
2021年夏に浦和へ移籍した理由の大きなものにACLの存在を挙げていた酒井だけに、決勝までに必死のリハビリを行うことになりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)