「本当にひどい」 三笘、“幻のPK”の無情ノーファウル判定に英代表OBも憤慨「英審判協会会長は謝罪するだろう」
トッテナム戦は1-2で競り負け
イングランド1部ブライトンは、現地時間4月8日に行われたプレミアリーグ第30節トッテナム戦で1-2と競り負けた。日本代表MF三笘薫はハンド判定によるゴールの取り消しや相手の決勝点に関与したなか、元イングランド代表FWクリス・サットン氏は「少なくとも2つの恐ろしい判定が三笘に不利に働いた」と見解を述べている。
前半10分にトッテナムFWソン・フンミンに鮮やかなミドル弾を食らって先制されたブライトンは、その7分後にトッテナムのビルドアップをカットしてすかさず反撃。アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが前線に浮き球のボールを供給すると、ペナルティーエリア中央に飛び込んだ三笘がトラップからボレーシュートを叩き込んで同点に追い付いたかと思われた。しかし、トラップは右肩から二の腕付近にかけて当たっているように見え、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入してハンド判定となってノーゴールとなった。
ブライトンは前半34分にDFルイス・ダンクのヘディング弾で同点とし、1-1で迎えた後半26分、相手選手のクリアをペナルティーエリア内で三笘が拾ったが、トラップの際にデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュアに足をかけられて転倒。PK獲得の決定的な場面に思われたが、スチュアート・アトウェル主審はそのまま流し、VARが介入することもなかった。さすがの三笘も、この判断に異議を唱えるジェスチャーをしていた。
試合はその後、後半34分に三笘が縦パスをフリックで捌こうとしたところを狙われ、最後はトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインに決勝弾を奪われ、1-2で敗れた。
元イングランド代表FWクリス・サットン氏は自身のツイッターで、「少なくとも2つの恐ろしい判定が三笘に不利に働いた。(イングランドのプロ審判協会会長を務める)ハワード・ウェブはブライトンに謝罪するだろう。間違いない! 本当にひどい」と判定に恵まれなかったと指摘。一方、英メディア「London World」のラフマン・オフマン記者は、「三笘は悪夢を見た。フリックを試みたボールは決勝点献上につながった。ケインはそれを見逃さない」と失点につながったプレーを厳しく指摘していた。