三笘の幻のゴールは「ミリ単位の世界」 “紙一重のハンド判定”に英メディア注目
ブライトンはトッテナムに1-2で敗戦
イングランド1部ブライトンは現地時間4月8日、プレミアリーグ第30節でトッテナムと対戦。0-1のビハインドで迎えた前半17分、日本代表MF三笘薫が裏への抜け出しからボレーシュートでゴールネットを揺らしたが、直前のトラップがハンドと判定され、得点は認められなかった。英メディアは「ミリ単位の世界だった!」と、ノーゴールのジャッジを取り上げている。
トップ4入りを懸けた5位トッテナムとの重要な一戦は、前半10分に韓国代表FWソン・フンミンが左サイドからカットインし、ペナルティーエリア外から右足を振り抜くと、右から左に鋭く巻く曲線を描いたコントロールショットはゴール右上に突き刺さった。ソン・フンミンの、アジア人初となるプレミアリーグ通算100得点のメモリアルゴールで先制点を許す展開になった。
しかし、直後の前半17分、三笘が魅せる。高い位置でボールを奪ったブライトンは、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターがセンタリングを放り込むと、最終ラインの裏を取った三笘がトラップからボレーシュートを叩き込み、ゴール右のネットを揺らした。同点弾かと思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認の結果、トラップは肩ではなく腕と認識され、ノーゴール判定となった。
実際は、右肩と二の腕の接続部分にボールが当たっているように見えることもあり、英公共放送「BBC」が運営している「Match of the Day」は公式ツイッターで「カオル・ミトマの得点は認められるべきだった? それともハンドだった? これはミリ単位の世界だった!」と投稿しており、非常に際どい判定だったことを指摘している。
試合はその後、前半34分にコーナーキックからDFルイス・ダンクがヘディング弾を決め、同点に追いついたが、後半に勝ち越しを許し、1-2で敗れる結果となった。