ブライトンが三笘の退団に備えて後継者準備? クラブCEOが“好循環サイクル”に言及「種明かしをすると…」
ブライトンは三笘退団のシナリオも想定済?
イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は、シーズン終了後にビッグクラブへのステップアップ移籍が報じられている。ブライトンは、その日に向けてすでに水面下で準備を進めているようだ。英メディア「HITC」が報じている。
日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルは、ブライトンから三笘の獲得を目指しているとされる。ブライトンのポール・ハーバーCEOは、今年1月の移籍市場で先にアーセナルへ移籍したベルギー代表FWレアンドロ・トロサールを例に挙げて説明した。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて戦っているブライトンだが、トロサールを失ったあとも、大きな戦力のマイナスを感じさせていない。そればかりか昨夏にはスペイン代表DFマルク・ククレジャをチェルシーへ、フランス人FWニール・モペイをエバートンへ、マリ代表MFイブ・ビスマをトッテナムへ、そして、グレアム・ポッター監督もチェルシーへ送り出していた。
ポッター監督が7か月で解任になったように、ブライトンを離れた者たちは、新天地で活躍ができていない。それでも、夏の移籍市場では再びブライトンから選手が買われる可能性が高く、その1人が三笘だと見られている。
バーバー氏は「三笘は、会長が最も期待をしている選手だった。彼は私に『ポール、この選手は特別だ。彼はプレミアリーグで、何者にでもなれるぞ』と言った」と、語った。さらに、その三笘の穴を埋めることについて「それが仕事であり、挑戦だ。サム・ジュエル氏が、私たちのリクルートのトップだ。サムはすでにほかの選手を失う可能性に向けて動いており、それが彼の仕事だ」と言い、移籍市場についての見解を続けた。
「多くの人たちは、移籍市場について市場が開いている時から閉まるまでが仕事だと思っている。だがそれは間違いだ。1年間365日のプロセスが、移籍市場だ。私たちは1月の移籍市場でトロサールをアーセナルに売却できた。それができたのは、三笘がすでに加入していたからだ。種明かしをすると、先に選手を加えておかないといけない。離れようとする選手の代わりになれる選手を、だ」
現在のブライトンについて、記事では「10代のスーパースターであるスコットランド代表FWエバン・ファーガソンに、ドリブルマスターの三笘薫。このブライトンは、攻撃的な選手たち、そして世界中の宝石にあふれている。すべてはクラブのリクルートのおかげだ」としている。
さらに、「もしかしたら、選手たちはビッグクラブと呼ばれるクラブがドアを叩いた時には、警鐘かもしれない。トロサールを除けば、昨夏にチームを離れた選手たちは新しい環境で活躍ができていないからだ」と、ブライトンだから輝けた可能性も指摘している。
来季、欧州の舞台で戦えることになれば、それも残留する理由にもなり得る。夏の移籍市場でブライトンは、どのような選手を手放し、どんな選手を加えるのか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)