ルカクは「許し難い人種差別的な罵倒を受けていた」 “挑発ジェスチャー”で得点後に退場、所属事務所は抗議
口に指を当てるジェスチャーがレッドカードの対象に、試合後の乱闘でクアドラード&ハンダノヴィッチも退場
イタリア1部インテルのベルギー代表FWロメル・ルカクは現地時間4月4日に行われたコッパ・イタリア準決勝第1戦のユベントス戦(1-1)でペナルティーキック(PK)を決めた直後に退場処分となったが、ルカクのマネジメント会社はユベントスサポーターからの人種差別行為があったとし、退場は不当だと抗議した。
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敵地に乗り込んだインテルは後半38分にユベントスMFフアン・クアドラードのゴールでリードを許したが、試合終了間際に相手選手のハンドでPKを獲得。これをルカクがゴール左へ冷静に沈めて同点に持ち込んだ。
しかし、この得点後に騒動が巻き起こる。シュートを決めた直後、ルカクはユベントスサポーターが陣取るゴール裏のスタンドに向けて口に指を当てるジェスチャーをし、もの凄い剣幕で叫ぶ。チームメートから祝福を受けても笑顔を見せることはなかった。
すると、ルカクの挑発的なアクションに対して主審はこの試合2度目の警告を与え、退場処分を下す。両チームの選手もこれを機にヒートアップし、1-1での試合終了後にはクアドラードとインテルGKサミール・ハンダノヴィッチが小競り合いを起こし、この両者もレッドカードを受けた。
このルカクの退場について、同選手のマネジメント会社である「Roc Nation Sports」は試合後に声明を発表。「ロメルは試合の終盤にPKを決めた。PKの前、その間、そして後も彼は敵意のある許し難い人種差別的な罵倒を受けていた」とユベントスサポーターによる人種差別行為(モンキーチャント)があったと指摘し、「イタリア当局は被害者を罰するのではなく、この機会を利用して人種差別に立ち向かわなければならない」とルカクへの退場処分は不当だと抗議した。
英紙「デイリー・メール」によれば、インテルのシモーネ・インザーギ監督も被害者であるルカクの退場には納得がいっていないようで、試合後に「(2枚目の)イエローカードが無効になることを願うよ」とコメントしていた。