鎌田大地、モウリーニョ率いるローマへ移籍? 実現可能性を現地指摘「贅沢なゼロパラメーター」
フランクフルトから退団することが既定路線
日本代表MF鎌田大地は、今シーズン限りで契約が満了するドイツ1部ブンデスリーガのフランクフルトから退団することが既定路線。いわゆる“ゼロ円移籍”で獲得できる来季に向け、イタリアの名門ローマが獲得への調査を進めていると同国サッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
鎌田についてはフランクフルトのSD(スポーツ・ディレクター)であるマルクス・クレシェ氏がドイツのスポーツ番組「Aktueller Sportstudio」で去就動向に触れ、「鎌田大地が我々のもとを去ることは、おそらくそうだろう」と、退団が決定的であることを認めた。以前は同国のドルトムントへの移籍が濃厚とされていたが、必ずしもその風向きは一定ではない。まだまだ多くのことが不確定な状態だと見込まれる。
そうしたなか、ジョゼ・モウリーニョ監督が率いるローマだが、鎌田について「モウリーニョが気に入っている贅沢なゼロパラメーター(契約満了見込み選手)は、鎌田大地である。この日本人は、フランクフルトでの契約更新から遠ざかっている。彼は26歳で、そこまで年俸が高くなく(現在は50万ユーロ=約7000万円以下だが、彼を説得するには少なくとも3倍は必要だろう)、また、ローマが日本でのツアー中に最近結んだマーケティング契約を考えると、商業レベルでの可能性も示している」とレポートされた。
かつてローマでプレーした日本人選手と言えば元日本代表MF中田英寿氏で、彼がユベントス戦で印象的なゴールを決めたことで知られる2000-01シーズンを最後にローマはリーグ優勝から遠ざかっている。しかし、昨季にUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)を制し、今季はUEFAヨーロッパリーグ(EL)でベスト8に進出するなどクラブは全体的に低迷期を乗り越えて、上昇気流にある。
ドイツ国外のクラブからも注目を集め始めている鎌田だが、名門ローマで中田氏の再来とも言える期待を背負う可能性もあるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)