出場5分で「ショッキングなファウル」 トッテナムFWが一発退場…“戦慄タックル”に英メディア注目
トッテナムFWルーカス・モウラが出場わずか5分で一発退場
イングランド1部トッテナムは現地時間4月3日、プレミアリーグ第29節でエバートンと対戦し1-1と引き分けた。途中出場のFWルーカス・モウラの出場わずか5分での一発退場が響くことになったが、この原因となったタックルについて英メディアは「ショッキングなファウル」「恐ろしいタックル」と取り上げている。
前節は最下位のサウサンプトンを相手に試合途中まで3-1のリードを得ながらも終盤にかけて失点を喫し、最終的には3-3と引き分け勝ち点「2」を取りこぼしたトッテナム。試合後、アントニオ・コンテ監督が公の場でクラブの上層部を痛烈批判したことが決定打となり、翌週に電撃解任された。アシスタントコーチのクリスティアン・ステッリーニ氏が暫定監督に就任し、初陣となるエバートン戦に臨んだ。
18位に沈むエバートンを相手に一進一退の展開となる中、後半13分にMFアブドゥライェ・ドゥクレがFWハリー・ケインとの口論から顔をはたく行為に及び、一発退場となる。数的有利となったトッテナムは優位性を保てるようになり、同21分にDFクリスティアン・ロメロがペナルティーエリア内で倒されペナルティーキック(PK)を獲得。これをケインが冷静に決め、リードを奪う。
しかし、ここからトッテナムに悲劇が訪れる。後半38分に途中投入されたルーカス・モウラが同43分に相手DFマイケル・キーンとのルーズボールの競り合いの場面で、遅れて右足を出し足裏で踏みつける形となってしまい、一発退場を命じられてしまう。ルーカス・モウラはタックルを犯した瞬間から表情を強張らせ、レッドカードが提示された際は両手で顔を覆っていた。
その後、後半45分にキーンが長距離から無回転のミドルシュートをゴール右上に突き刺し、エバートンの劇的な同点弾で1-1の痛み分けに終わった。英メディアは、試合の風向きを変えたルーカス・モウラの退場劇に注目。英紙「ザ・サン」は「ルーカス・モウラは投入5分でのショッキングなファウルで退場し、ファンは『これこそコンテが彼を起用しなかった理由だ』と揶揄している」と取り上げた。
また、英メディア「Caught Offside」は「ルーカス・モウラはエバートンのスターに対する戦慄のタックルでレッドカードを提示された」と見出しを打ち、トッテナムにとって大打撃となったことを説明。これで下位に沈む対戦相手に2試合連続のドローとなり、トップ4の確保に暗雲が立ち込め始めている。