元英代表DFテリー氏、指導者業の引退を示唆 アストン・ビラ電撃辞任を回顧「家族を助けないといけなかった」
21年7月にアストン・ビラのアシスタントマネジャーを電撃辞任
元イングランド代表DFジョン・テリー氏は、2021年7月にアストン・ビラのアシスタントマネジャーを電撃的に辞任した。現在はパートタイムでチェルシーのコーチを務めているテリー氏は、英紙「ザ・サン」でアストン・ビラを離れた理由や、現在は監督になることを考えていないことを明かしている。
チェルシーの下部組織出身のテリー氏は、「今の仕事がとても気に入っている。若い選手たちの育成に取り組む仕事をしているんだ。私自身もこの過程で育ってきた子供だったから、彼らに知識を伝えるために会話をしたりするのは、とても楽しんでいるよ」と充実している今の状況を語った。
その一方で「同時に、私はゴルフも楽しんでいる。ゴルフをプレーする時間、そして家族と過ごす時間も欲しいんだ」と、フルタイムでコーチになることには否定的な考えを示した。
アストン・ビラのアシスタントコーチを辞した理由も、そこにあるという。「私がビラを離れた理由は、これまで明かしていなかったけれど、家族の理由なんだ。家で家族とともに過ごして、助けないといけなかった」と話す。
さらに指導者としての適性にも疑問を感じていたようで、「長期的には、自分はコーチになると思っている。実際にコーチ業を楽しんでいた。でも、私以上のコーチもいた。ビラにはクレイグ・シェイクスピア、リチャード・オケリーがいた。彼らは私以上のコーチだった。将来的に監督になることも考えていたが、ビラを離れた時にいくつかの話があったけれど、最終的に職を得られなかった。それで意気消沈した。もう監督になろうとは思っていない」と自身の考えを明かしている。
ただし、古巣チェルシーの仕事だけは別だという。チェルシーは4月2日にグレアム・ポッター監督を解任した。「私が引退状態から抜け出すとしたら、チェルシーのトップチームに携わるなんらかの仕事が来た時だけだ」とコメントしている。
元同僚のフランク・ランパード氏が暫定的に指揮を執ることになったチェルシーだが、伝説のキャプテンが指導者としてトップチームに戻ってくることはあるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)