チェルシー暫定監督、リバプール戦で初の“先発選び”に英注目 「仮免許を持つ者がランボルギーニーのカギを与えられた」
ポッター監督の後を継ぎ、サルトール氏が暫定的に指揮
イングランド1部チェルシーは、現地時間4月2日にグレアム・ポッター監督を解任して、ブルーノ・サルトール氏が暫定的に指揮を執ることになった。4日にはユルゲン・クロップ監督が率いるリバプールと対戦するチェルシーだが、ポッター監督のチームでコーチを務めていたスペイン人指導者は、この試合で初めて先発11人を選ぶ作業をすることになるという。英メディア「デイリー・エクスプレス」が報じている。
1日に行われたアストン・ビラ戦に0-2で敗れ、ブライトンから引き抜いたポッター監督を解任したチェルシー。順位表の下半分まで落ちたロンドンの名門は暫定とはいえ、過去に一度も先発メンバーを決めたことのない人物に、指揮を託すことになったようだ。
ブライトンに在籍していた2018-19シーズンを最後に、負傷のため現役を引退したサルトール氏は、「私は4年間をコーチとして過ごして、常にグラハムのもとでコーチをしていた。彼が監督であり、最後の決定は彼をしていた」と、キャリアで初となる試合前の会見で語った。
そして「私が先発のチームを決めることはなかったのは、確かだ。明日が初めてのことになる。良い気分だ。私の役割だ。役割であり、責任だ。私はとても重要なクラブに行って、ベストを尽くしたい」と意気込みを語っている。
記事では今回の抜擢について「仮免許を持つ者がランボルギーニーのカギを与えられた。さらに彼らはルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンと最初の3周で競うと言われているようなもの」とリバプール戦に続き、レアル・マドリードとの試合を控えている状況について表現している。
ポッター監督が解任されてから、彼はビッグクラブを指揮するのに十分なキャリアを積んでいなかったと経験不足を指摘する声も挙がっている。暫定とはいえ、後を引き継ぐことになったサルトール氏は、監督の経験もない状態だ。
2011-12シーズンには英3部MKドンズと同2部ウェストブロムウィッチを率いた経験のあった元イタリア代表MFロベルト・ディ・マッテオ氏が暫定監督を務め、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制したチェルシーだが、選手たちは暫定監督の下で団結して戦うことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)