チェルシーの監督電撃解任を元英代表が危惧 際立つアーセナルとの対応差「新監督は理解しなければ…」

チェルシーを禍人されたグレアム・ポッター監督【写真:ロイター】
チェルシーを禍人されたグレアム・ポッター監督【写真:ロイター】

元イングランド代表FWスタン・コリモア氏、チェルシーのポッター監督解任に持論

 イングランド1部チェルシーは、4月2日にグレアム・ポッター監督を解任した。昨年9月にトーマス・トゥヘル監督を解任しており、今季だけで2人の監督を解任している。日本代表MF三笘薫が所属するブライトンから、2000万ユーロ(約29億円)を投じて引き抜いた監督をクビにしたなか、元イングランド代表FWで現在は解説者のスタン・コリモア氏は間違いと指摘した。英メディア「Caught Offside」が報じている。

 5日にリバプールとの大一番を控える状況だったなか、チェルシーの首脳陣はこれまで擁護してきたポッター監督の解任に踏み切った。コリモア氏は、「私は(新オーナーの)トッド・べーリー氏の下でチェルシーがしなければいけなかったこと、彼らが切望していたことは、若い選手たちを育てる監督を得ることだったと思う。かつてのルカク、サラー、デ・ブライネのように、世界中から最高の若い選手たちを買うことが完全に理に適っていた」と分析し、次のように続ける。

「今シーズンのチェルシーは、4位以内に入るのは不可能だ。ヨーロッパの大会の出場権獲得は重要ではなく、ポッター監督とシーズンを終えて、多すぎる選手の数を整理して、残った選手たちとプレシーズンを過ごすことだった。ミケル・アルテタ監督の例を見ればいい。彼に最もプレッシャーがかかっていた時、アーセナルの首脳陣は『彼が離れることはない』と守った。私は決してミケルの支持者ではないが、彼はタイトル獲得にあと数歩まで来ているから、私は自分の言葉を喉の奥に戻さなければいけない」

 リーグで首位を走るアーセナルが、ミケル・アルテタ監督を信頼し続けたように、ポッター監督にも時間を与えるべきだったと指摘したコリモア氏。さらにポッター監督を解任したことで、ファンがベーリー新オーナーに対しても即座の結果と、それを得られなければ即座の監督解任を求めることになると予想した。

「ファンは、彼に大金を投じて、6か月から8か月の間に監督を解任することを求めるようになるだろう。チェルシーは毎シーズン4位から6位あたりにいて、7年くらいの周期で優勝するかもしれないが、それでもチェルシーのファンには十分ではないということだ。次に来る者は、監督を雇ってはクビにする流れが戻ってきたことを理解しなければいけないし、数年かけてチーム作りができるとは思わないほうがいい。チェルシーの新監督は、トロフィーをここで、すぐに勝ち取る必要があると理解しなければいけない」

 次期監督候補として、ユリアン・ナーゲルスマン氏、マウリシオ・ポチェッティーノ氏の名前が報じられているが、誰が指揮を執ることとなるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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