メッシに“年齢の壁”は存在するか モウリーニョの「5年後に34歳」発言を受けて地元紙が特集
クライフは米国からアヤックスに舞い戻る
1人目として取り上げられているのが、メッシが対比され続けてきたアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナだ。マラドーナが34歳になったのは1994年のこと。86年以来のワールドカップ制覇を目指して代表入りし本大会に臨んだが、興奮剤の使用が発覚して大会中に追放された苦い年だった。
続けて“サッカーの神様”ことペレは、長年プレーしたサントスを離れ、当時アメリカで創設されNASL(北米サッカーリーグ)のニューヨーク・コスモスへと移籍。「よりリラックスしたレベルでプレーした」と記されている。
そしてメッシが所属するバルセロナの攻撃的スタイルの礎を築いたヨハン・クライフも、ペレと同じ道を辿りつつも、自らの能力に自信を持っていたようだ。すでにアメリカでプレーしていた34歳の時に、スペインのレバンテを経てワシントン・ディプロマッツに加入したものの、より高いレベルでのプレーを求めて1年で帰国。古巣アヤックスへと舞い戻り、リーグ優勝に貢献した。
サッカー界を席巻したレジェンドでも、34歳の時にはキャリアのピークを過ぎていたのは確かである。モウリーニョ監督の指摘は過去の例を見れば的を射ているが、これまで数々の常識を打ち破ってきたメッシが“年齢の壁”を乗り越えるか否かは、今後注目を集めそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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