ケインの行為は「恥ずかしい」 顔面平手打ち被害→転倒にクラブOBが非難「自分自身を辱めている」
トッテナムFWケインとの小競り合いからドゥクレが顔面平手打ち
イングランド1部トッテナムは現地時間4月3日、プレミアリーグ第29節でエバートンと対戦し1-1で引き分けた。この試合の後半13分、MFアブドゥライェ・ドゥクレがFWハリー・ケインの顔面を手で押さえる形となり一発退場に。元イングランド代表MFダニー・マーフィー氏はケインのリアクションに対して「恥ずかしい」と非難した。英紙「ザ・サン」が伝えている。
トッテナムは3月26日、アントニオ・コンテ監督との契約を双方合意で解除したことを発表。コーチのクリスティアン・ステッリーニ氏が暫定監督を務めることになっていた。
そんななか迎えたエバートン戦、前半は両チーム決め手を欠き0-0で後半に突入。すると同13分、ケインがボールを失った後にプレスをかけ、FWデマレイ・グレイへのファールでプレーを切り、ボールを蹴り出そうとした。すると、ドゥクレがそれに反応し、小競り合いとなったなかでドゥクレが左手でケインの顔を叩き、ピッチに倒れこんだ。
ドゥクレにはすぐさまレッドカードが提示され、ケインにはイエローカードが出されている。数的優位となったトッテナムは後半21分にペナルティーエリア(PA)内でDFクリスティアン・ロメロが倒されてペナルティーキック(PK)を獲得。キッカーを務めたケインがこのPKを決め、トッテナムが先制に成功した。
試合はその後、後半43分に途中出場のFWルーカス・モウラがDFマイケル・キーンに対しての危険タックルで一発退場になると、同45分、PA手前までボールを持ち運んだキーンが右足を振り抜き同点ゴールを奪取。試合はそのまま1-1で終了した。
そんななか「ザ・サン」紙ではかつてリバプールやトッテナムでプレーしたマーフィー氏のコメントを紹介。マーフィー氏はケインのリアクションに対して「恥ずかしい」と非難。ドゥクレの行為に対して「彼を床につかせるほどではなかった」とし、「彼は自分自身を辱めている。ドゥクレはどうせ退場させられていただろうに」と酷評した。
ケインは相手選手の退場を誘発し、数的優位の時間を確保したが、ドゥクレとの小競り合いの場面は悪い印象を与えてしまう場面でもあったようだ。