プレミア指揮官が続々解任 リバプールのクロップ監督の発言に英注目「私がまだ監督の座に座り続けていることは…」
直近ではレスターのロジャーズ監督、チェルシーのポッター監督が解任
イングランド1部プレミアリーグでは、監督の解任が相次いでいる。降格圏の19位に順位を落としたレスター・シティがブレンダン・ロジャーズ監督を解任すると、11位に落ちたチェルシーもグレアム・ポッター監督を解任した。今シーズンのプレミアリーグでは、12人の監督が職を解かれる事態になっている。
かつてイングランド代表を率いたハワード・ウィルキンソン氏が「監督には2種類しかない。クビになった監督と、これからクビになる監督だ」という格言を残しているが、プレミアリーグは、まさにそんな状況だ。
今季、8位と低迷しているリバプールのユルゲン・クロップ監督にとっても、他人事ではないようだ。ブルーノ・サルトール暫定監督が率いるチェルシーとの試合に向けた会見のなかで、「私に何が言えるというんだい?」と切り出し、「このクレイジーな世界で、私がまだ監督の座に座り続けていることはタブーのようだ。まさにラストマン・スタンディング(最後まで立っている一人)だね!」と語った。
レスターとチェルシーの状況について、「両クラブは、期待されていた順位にいないだろう。これ以上、私には何も言えない。私は彼らのことをよく知っているし、2人をリスペクトしている。彼らは2人とも人間として素晴らしく、ファンタスティックな監督だ」と、解任された2人の力を認めた。
そして「物事は間違った方に進むことがあり、決断をする人は変化が必要と考えるかもしれない。それを受け入れることも、私たちの仕事の一部だ。とても奇妙な1週間だった。アントニオ・コンテ監督、ユリアン・ナーゲルスマン監督が解任されて、さらに先の2人が解任された。シーズンの決定的な時期を迎え、人々は目標を達成できないのではないかと不安になっているということだ。この4人を見れば、サッカー監督としての未来は明るい。誰にとっても災難ではない。受け入れがたいかもしれないが、これも仕事の一部だ」とコメントしている。
リバプールの首脳陣は、クラブに初のプレミアリーグ優勝やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝などのタイトルをもたらしたクロップ監督を支持しているとされるが、同僚たちが次々と解任される現状は、決して他人事のようには思えなかったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)