「他の選手のゴールは…悔しさもある」 磐田戦で決勝弾の武藤が抱え続けた葛藤

武藤のリーグ戦ゴールは1日のガンバ大阪戦以来 その間、次々とヒーローが生まれる

 浦和レッズは29日の敵地ジュビロ磐田戦で1-0と勝利し、セカンドステージ優勝を決めた。後半27分に決勝ゴールを決めたFW武藤雄樹は、拮抗した試合のなかで勝ち続けるチームにあって、葛藤も抱えながらプレーしていたことを明かした。

 ボールを持てども決定機を生み出せずにいた浦和が、一瞬で勝負を決めたゴールだった。同27分、DF森脇良太からのパスを受けたMF駒井善成が縦にドリブル突破すると、マイナス気味のクロスを供給。「ハッキリと中が見えていたわけではなかった」という駒井が上げたボールに武藤が鋭く反応。下がりながらのヘディングを逆サイドに流し込む難易度の高いシュートを決め、大きな1点をもたらした。

「下がりながらでしたけど、とにかくしっかりとボールを捉えようと。良いコースに飛んでくれてよかったですね」

 殊勲のアタッカーは、自身の代名詞でもある“ワンタッチ・ゴール”をこう振り返った。

 武藤のリーグ戦ゴールは1日のガンバ大阪戦以来、公式戦では5日のルヴァン杯準決勝第1戦のFC東京戦以来。それほど空白期間があったわけではないが、その間に前線から次々にヒーローが生まれていた。

 ルヴァン杯準決勝第1戦ではFW高木俊幸の鮮やかなミドルシュートが話題をさらった。9日のルヴァン杯準決勝第2戦ではFW興梠慎三がキャリア初のハットトリックを達成。15日の同杯決勝ではFW李忠成が同点ゴールを決めて大会MVPに輝いた。リーグの前節22日のアルビレックス新潟戦は、興梠の終了間際の決勝弾を含む2ゴールとJ1通算100ゴールがハイライトになった。

 

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