チェルシーの次期監督にナーゲルスマン氏浮上

　イングランド1部チェルシーは現地時間4月2日、グレアム・ポッター監督の解任を発表した。今後はブルーノ・サルトール氏が暫定監督としてチームの指揮を執ることも併せて発表されている。

　チェルシーは昨年9月、クラブ史上2度目のUEFAチャンピオンズリーグ（CL）制覇に導き、クラブ初のFIFAクラブワールドカップ（W杯）優勝に導いたばかりだったトーマス・トゥヘル監督を解任。その後任に据えたのが、ポッター監督だった。

　ポッター監督は昨年9月に日本代表MF三笘薫が所属するイングランド1部ブライトンから引き抜かれる形で、チェルシーの指揮官に就任。CLでは準々決勝進出を果たしたものの、リーグ戦では低迷が続き、4月1日に行われたプレミアリーグ第29節アストン・ビラ戦に0-2で敗れて、11位まで順位を落としていた。

　オーナーが変わり、夏の移籍市場と冬の移籍市場で立て続けに大型補強を行ったチェルシーは、結果が出ないなかでも監督を擁護する姿勢を見せていたが、リーグ戦のリバプール戦とCL準々決勝レアル・マドリード戦が控えるなかで、今季2度目の監督解任に踏み切っている。

　英紙「メトロ」によると、チェルシーはすでに後任候補をリストアップしており、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンの監督を解任されたユリアン・ナーゲルスマン氏を、後任候補の筆頭に挙げているという。アントニオ・コンテ監督を解任したトッテナムも、ナーゲルスマン氏にオファーを出したと報じられているが、ドイツ国内では35歳のドイツ人監督が即座に次の仕事を求める可能性は低いと伝えており、その去就が注目される。

　また、元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏は、4月2日にイングランド1部レスター・シティがブレンダン・ロジャーズ監督を解任したことも併せ、自身のSNSで「プレミアリーグに解任の季節がやってきた」と投稿。「ロジャーズ監督がチェルシーに行き、ポッター監督がレスターに行くこともあり得る」と、衝撃的な予想もしている。

　過去2度のCL優勝は、監督を解任したシーズンに実現しているチェルシーだが、今回の決断はどのような結末につながるだろうか。