「今年の浦和は強いと見せたかった」 終盤失速癖を克服した浦和が磐田に1-0勝利で第2ステージ優勝

主将の阿部は「まだ戦いは終わりではない」

 その後はJ1残留のために勝ち点が必要な磐田がバランスを崩して攻撃に出ると、浦和は逆襲から大きなチャンスを掴む。FWズラタンにGKと1対1のチャンスが訪れたかと思えば、駒井のクロスからMF関根貴大、コーナーキックからDF遠藤航がそれぞれゴール前でフリーのヘディングシュートを放ったが、いずれも枠外。追加点を奪うことはできなかった。

 それでも浦和は最終ラインが決壊する場面もなく、このまま1-0でゲームを締めくくった。毎年のように終盤戦に失速し、タイトルを逃していたレッズはミハイロ・ペトロヴィッチ政権で初タイトルとなるルヴァン杯優勝に続き、終盤怒涛の6連勝でセカンドステージ優勝も決めた。年間順位の勝ち点も73に伸ばして首位をキープ。この日の鹿島アントラーズ戦で勝利した2位の川崎フロンターレとの勝ち点差は1のまま、11月3日のリーグ最終戦の本拠地横浜F・マリノス戦で年間1位の座を懸けることになる。

 キャプテンのMF阿部勇樹は「最後はホームで試合をやれることが素晴らしい。まだまだ戦いは終わりではない」と決然と語った。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

 

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