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ブラジル英雄リバウド、代表指揮官にアンチェロッティ監督招聘に難色 「伝統を守るために…」
ブラジル代表はブラジル国籍以外の指揮官例はなし
ブラジル代表は昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)で失意の準々決勝敗退後、チッチ監督が退任。現状はラモン・メネゼス暫定監督の体制で欧州のシーズン終了後にスペイン1部レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督を招聘するという報道がされているが、セレソンの元10番リバウド氏は反対意見を述べている。
ブラジルはカタールW杯の準々決勝でクロアチアに敗れて姿を消した。3月の国際Aマッチウィークはそれ以降で初の代表活動だったが正式な監督の指名には至らず、暫定監督体制でプレー。そのカタールW杯で4強入りを果たしたモロッコに国際親善試合で1-2と敗れる結果になった。
一方でブラジルサッカー連盟は、欧州のシーズン終了後にレアルとの契約が残り1年となるイタリア人指揮官のアンチェロッティ氏をブラジル代表監督に招聘する見込みだとされる。しかし、2002年日韓W杯でセレソンの10番を背負ってチームの優勝にも貢献したリバウド氏は、母国メディア「UOLエスポルチ」に対して反対意見を話した。
「ブラジル代表に関しては、伝統を守るためにブラジル人の監督でなければならないと私は考えている。外国人が嫌いなわけではないし、もちろん彼は素晴らしい仕事をしている。私たちにとって、チャンピオンになることは素晴らしいことではあるけどね」
サッカー王国とも称されるブラジルにおいて、代表チームを外国人が率いたことはない。もちろん、アンチェロッティ氏はレアルをはじめとしたビッグクラブを渡り歩き、ブラジル人選手をチーム内で活用してきた経歴はある。しかし、元エースのリバウド氏にとっては受け入れがたい感情のある人事のようだ。
リバウド氏のみならず、このような考えを持つブラジルサッカー関係者も少なからずいることは容易に想像できる。そのうえでなお、ブラジルは歴史的な人事を敢行するのか注目されている。
(FOOTBALL ZONE編集部)