三笘薫の名門入り、英国内で論争 「ミトマが好きだ」「マンUに必要ない」…OBの見解は二分
来季ビッグクラブ入りは妥当? 名門クラブOBが続々と持論を展開
イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は、今季プレミアリーグでの印象的な活躍ぶりにより来季のビッグクラブ入りが噂されている。英国内では日本人アタッカーの去就を巡り、名門クラブOBが続々と持論を展開。三笘のステップアップ移籍に対する見解は二手に分かれている。
三笘は今季、レンタル先のベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズからブライトンへ復帰。昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)後の活躍ぶりは目覚ましく、プレミアリーグのシーズン日本人最多タイ得点記録となる6得点を叩き出し、公式戦では9得点5アシスト(27試合出場)とブレイクを遂げた。
英国内を席巻する活躍ぶりから、来季に向けた去就動向が現地で度々話題に。現在、プレミアリーグの強豪アーセナル、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドのほか、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンからも関心が伝えられ、ブライトン側は流出阻止へクラブ歴代最高額の年俸で引き留める構えとも言われている。
移籍先として挙がる英国内ビッグクラブOBたちの見解は様々だ。ユナイテッドで活躍した元フランス代表FWルイ・サハ氏は英ベットメーカー「Betfred」のインタビュー内で「三笘はエリートクラブでプレーできる」とポテンシャルを評価。同じく元マンU戦士のポール・パーカー氏も“移籍推奨派”としての言葉を述べ、そのコメントを英メディア「Football365」が伝えている。
「ミトマはトレント・アレクサンダー=アーノルドに悪夢を与えたが、公平に見て、多くの選手がそうした目に遭ってきた。私は彼が本当に好きだ。マンUで日本人選手を見ることは、大きな話題になるだろう。しかしその場合、彼らはウイングを何人か放出しなければならないし、ジェイドン・サンチョを追い出すことから始めるかもしれない。私は彼よりもミトマをチームに迎え入れたい」
一方で現役時代、リバプールやマンチェスター・シティで活躍した元イングランド代表のスティーブ・マクマナマン氏の見解は逆だ。「Betfred」の独占取材に応じたマクマナマン氏は、新天地候補の1つに挙がるシティ側の立場として、戦力が充実している点を引き合いにブライトンでレベルアップに努めるべきだと進言している。
「ここ数か月の彼のフォームは素晴らしいが、ブライトンに残ってプレーし、成長し、より良いサッカー選手になるほうが良い。ミトマがこのまま成長し続ければ、来年はもっと価値が上がるだろうから、私としては残ってくれればいいと思っている。今のところ、マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドには彼は必要ない」
ブライトン残留か、ステップアップ移籍か。三笘の去就動向は日本のみならず、現地でも注目の的に。今や日本代表のエース格にまで上り詰めた25歳のアタッカーは果たしてどのような決断を下すのか、オフシーズンに向けた大きなトピックの1つになるのは間違いなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)