怪物ハーランド、天才メッシ超えは困難? 今季達成可能なゴール記録に英メディア注目
驚異的なペースで得点を量産するストライカーの得点記録に着目
ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドはイングランド1部マンチェスター・シティ移籍1年目から驚異的なペースで得点を量産している。英公共放送「BBC」は22歳のゴールマシーンが今季中に更新する可能性がある得点記録に注目している。
ハーランドは今季クラブで37試合に出場して42得点を記録している。その内訳はプレミアリーグで26試合28得点、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で6試合10得点、FAカップで2試合3得点、そして、リーグカップで2試合1得点となっている。コミュニティー・シールドのリバプール戦(1-3)では得点がなかった。
プレミアリーグの得点ランキングでは2位のFWハリー・ケイン(トッテナム)に7得点差をつけてトップを独走中。得点王のタイトル獲得だけでなく、シーズン得点記録の更新が期待される。
プレミアリーグの歴代最多得点は1993-94シーズンのFWアンディ・コール氏と94-95シーズンのFWアラン・シアラー氏が記録した34得点。これらはリーグ戦が22チームで争われ、シーズン42試合だった当時の記録であり、現在の38試合制での最多記録は17-18シーズンにFWモハメド・サラー(リバプール)が記録した32得点となっている。
しかし、ハーランドはここまでプレミアリーグで1試合あたり1.08得点のペースで得点を重ねているため、このフォームを維持すればサラーはおろかA・コール氏とシアラー氏の記録さえも追い抜くことが可能だ。前人未到の40得点到達も決して夢物語ではないだろう。
プレミアリーグの選手の1シーズン最多得点記録に目を向けると、これはサラーとFWルート・ファン・ニステルローイの持つ44得点が歴代最多。ハーランドはこの記録にすでにあと2得点に迫っており、こちらの更新は時間の問題と言えそうだ。
ヨーロッパ全体での記録となると、ハーランドといえども更新は簡単ではない。記録を保持しているのはフランス1部パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。スペイン1部FCバルセロナでプレーしていた11-12シーズン、メッシはラ・リーガで50得点、シーズン全体で73得点を記録している。
シティの残り試合はFAカップとCLで決勝に進出したと仮定して最大18試合。1試合あたり1.14得点という現在のペースで得点を決め続けた場合、ハーランドはおよそ60得点となる計算になる。メッシの記録には及ばないものの、大きな節目に到達する可能性は十分にありそうだ。
イングランド初挑戦ながら特大のインパクトを残しているハーランド。今季はあと何回ゴールネットを揺らすのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)