アンチェロッティ監督が憂う母国イタリアセリエAの現在 「カルチョに対する興味が失われている」

未来を救う国際的なイベント招致

 ミランは現在、従来型の経営から方向転換を進めている。元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ会長の娘であるバルバラ社長が新社屋とミュージアム機能を併せ持つ「カーサ・ミラノ」を建設。日本代表FW本田圭佑を旗頭に日本企業とのスポンサー契約やアジアマーケット開拓を推進している。新スタジアム建設も計画しているが、レアルやマンUというかつてUEFAチャンピオンズリーグで覇権を争った強豪とは大きな差が広がってしまった。
 果たしてカルチョを救う方策はあるのだろうか。
「解決策? 一大イベントが救済措置となる。2006年ワールドカップ(W杯)でドイツに起きたことや、2016年欧州選手権でフランスに起こるであろうことだ」
 国際的なイベントとなるW杯などの開催国となることで、行政からスタジアムや交通面などのインフラ面の投資が期待できる。知将は母国の窮地に心を痛めていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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