「最悪な本田を見てしまった」 “擁護派”のミラン番記者も今季初先発でのプレーに失望
「今日は重要なチャンスだったが…」
本田が今季初先発のピッチで見せたプレーは、期待して送り出した指揮官のみならず、地元の番記者までも失望させるものだったようだ。昨季はリーグ戦30試合に出場しながら1得点3アシスト。今季はジェノア戦まで全試合スタメン落ちで、出場時間はわずか19分にとどまっていた。そんな苦境の10番に訪れた、ジェノア戦での千載一遇のチャンス。開幕から右ウイングのレギュラーを務めてきた元Uー21スペイン代表MFスソを温存させるために、本田がスタメンに名を連ねたが、インパクトを残すどころか、背信のパフォーマンスに終始してしまった。
「今後ミランに彼の居場所があるのかを考えると、それはとても難しいと思う。モンテッラ監督はスソに休養を与えようと考える時、これまで以上に悩むだろう。しばらくカップ戦がないので、今後は3日おきに試合がある機会もそれほどない。(本田は)まず先発で出ることは難しい。途中出場で、何分かずつプレーするしかない」
ヴィンチ記者はジェノア戦のプレーによって本田はミランでの出場機会をさらに減少させ、“パンキナーロ化”がより深刻なものになると警告している。そして、レギュラーのスソとのチーム内における立場は、さらに広がってしまったという。
「スソとの争いに勝つことは、とても難しいと私は思う。本田は困難を抱えている。今日はチャンスだった。重要なチャンスだった。だが、彼はそれを生かさなかった」
スソとアバーテを温存し、本田とポーリを起用した結果、右サイドは機能不全に陥り、連勝は「3」でストップした。本田は今、ミランでこれまでにないほどの苦境に立たされている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images