「本田とポーリの起用を後悔しているか?」 厳しい質問にミラン監督は「敗北者の選択」と落胆

本田とポーリが縦に並んだミランの右サイドは完全に穴と化す

 ACミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、25日の敵地ジェノア戦で今季出場時間わずか19分だった日本代表FW本田圭佑、MFアンドレア・ポーリを先発起用。本田の主戦場である右ウイングでは、勝利した前節の絶対王者ユベントス戦(1-0)で出場した不動の存在である元U-21スペイン代表MFスソを温存したが、ジェノア戦で0-3と大敗後の記者会見で、指揮官は「敗北者の選択」と自ら語っている。

 今季リーグ戦10試合目にして先発起用された本田だったが、背番号10が見せたのは背信のパフォーマンスだった。攻撃面でまったく仕事ができず、前半11分には最終ラインが完璧なオフサイドトラップを仕掛けるなか、本田ただ1人が最終ラインから完全に取り残されてラインが乱れてしまう。その瞬間、MFリンコンにクロスを上げられ、FWニンコビッチの先制点を許す大失態を犯していた。ポーリも慣れない右サイドバック起用で相手に翻弄され、本田とポーリが縦に並んだミランの右サイドは完全に穴と化していた。

 記者会見では、地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者からいきなり厳しい質問が飛んだ。

「右サイドでの本田とポーリの起用を後悔しているか?」

 指揮官は表情を曇らせ、「メンバーを替えて負ければ、敗北者の選択となる」と落胆するように語っている。首位ユベントスと勝ち点差2まで迫っていた好調なチームで右サイドのスソとDFアバーテを温存した。勝っていたチームをいじり、本田とポーリの投入は「敗北者の選択」としている。

 

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