本田がダービーの見せ場で決めきれない自分に後悔 「決めるか、決めないかの差が大きい」
指揮官から「ケイ、ゴールしろ!」
ACミランの日本代表FW本田圭佑は23日、インテルとのミラノダービーで今季公式戦初のスタメン落ちとなり、1-1で迎えた後半28分から途中出場となった。フィリッポ・インザーギ監督からゴールの指令を受けてピッチに送り出されたが、監督の期待に応えることができず。試合後、ミックスゾーンに現れた本田は悔しさをあらわにした。
「本当であれば、スタメンで出たかったんですが、監督が今日は、サブという決定を下した。それに関しては、非常に個人的には悔しいですけどね、それは過去の4試合ぐらいで、結果を出せてなかったっていうのが、響いていると思いますので。それはしっかり受け入れながら、まずここからコンデイションに気を付けながら、次の試合に向けていい準備したいなというふうに思います」
ここ公式戦5試合連続でゴール、アシストという結果を出せず、チームも歩調を合わせるように5試合連続で勝ち星から遠ざかっている。不調と、日本代表遠征でチームから離れた影響も重なり、今季初のベンチスタートとなった。
それでも、インザーギ監督は、本田に特別な要求を出しているという。
「監督は、結果を出せっていう感じですね、監督はいつも、“ケイ、ゴールしろ!”って言う。それに応えたいなって思っていつも試合に出ています」
指揮官は現役時代、欧州屈指のストライカーとして、ミランとイタリア代表でゴールを量産してきた。“スーペル・ピッポ”は、選手に対してもやはり結果にこだわるように指示を出しているという。「監督はゴールにシビア」という問い掛けに本田は「そうですね」と頷き、言葉を並べた。
「特にこういう試合でのゴールというのは、よりエキサイティングなゴールになる。いつもそういうときのために準備しているようなものなので、あの1本、たった1本、何げない1本、でもあそこで決めるか、決めないかの差が大きい。ああいうところで決めるために練習しようと思う。やはりこれ精進しないといけないですね」
後半32分にエリア内へと切り込み、惜しいシュートを放った。唯一の見せ場を決め切れなかった本田だが、イメージ通りのシュートではなかったという。
「イメージ的にはサイドに左の方に曲がりながらいくっていう蹴り方だったんですけど、しっかり当たらなかったですね」
開幕7試合で6ゴール2アシストと結果を積み上げた本田は少ないチャンスで成果を上げてきた。何げないチャンスに決め切れなかったことを悔いた本田。さらなる成長を誓い、スタメン奪還とチームの勝利への足掛かりとするつもりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images