「三笘は僕の目標」 U-20中国代表エース、“時の人”との比較に恐縮「差はとても大きい」

ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:ロイター】
ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:ロイター】

アイフェルディン・アイスカルはU-20アジア杯で日本とも対戦

 今年3月1日~18日にウズベキスタンで開催されたU-20アジアカップ。前評判が低かったU-20中国代表は日本に1-2で逆転負けを喫したあと、前回王者サウジアラビアを2-0で破ってグループリーグ通過。U-20ワールドカップ(W杯)出場権獲得はならなかったが、準々決勝では韓国と延長戦までもつれる健闘で、中国国内から称賛を浴びた。

 そのU-20中国代表のキャンテンでエースのMF艾菲爾丁(アイフェルディン・アイスカル)は全試合出場、得点こそなかったが日本戦では彼のコーナーキックが日本のオウンゴールを誘発するなど、全得点に絡んだ。新疆ウイグル自治区出身でウイグル族のアイフェルディン・アイスカルは、2017~18年にかけて清水エスパルスや鹿島アントラーズの下部組織に在籍経験がある。

 U-20アジアカップ後の中国メディア「網易体育」のインタビューで、アイフェルディン・アイスカルが感想や今後について聞かれたなかで、「多くの人に僕は三笘薫と似ていると言われた。しっかり三笘のプレーを見たが、彼はたしかに素晴らしい。僕のドリブル突破は彼に似てるかもしれないが、試合レベルが異なり、差はとても大きい。三笘は僕の目標であり、いつか彼のレベルに到達したい」と、イングランド1部プレミアリーグで活躍する日本代表と比較されることに恐縮している様子だった。

 アイフェルディン・アイスカルはさらに、「僕個人としては(トッテナムの韓国代表FW)ソン・フンミンに憧れており、これからも努力して成長したい。今後できれば欧州移籍に挑戦したい」とヨーロッパへの憧れも語った。

 アイフェルディン・アイスカルはU-20中国代表では1トップながら、サイドに流れてうしろから飛び出すチームメイトへのアシストを供給するプレーが多く、フィジカルよりもドリブルやパスでチャンスを演出するタイプ、その点が三笘薫(ブライトン)に被って見えたのかもしれない。中国で人気の高いプレミアリーグで活躍する三笘の知名度はとても高く、中国における三笘の認知度の高さが伺い知れるエピソードである。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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