タイトルを置き土産に…フットサル日本代表FP清水和也がすみだから名古屋へ電撃移籍

フットサル日本代表FP清水和也【写真:河合拓/Futsal X】
フットサル日本代表FP清水和也【写真:河合拓/Futsal X】

3月19日の全日本フットサル選手権決勝ですみだのF昇格後初タイトルを決める決勝弾

 Fリーグ・ディビジョン1で6連覇を達成した名古屋オーシャンズは3月20日、クラブ公式サイトでフウガドールすみだに所属するフットサル日本代表FP清水和也が、2023-24シーズンから加入することを発表した。

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 名古屋の公式サイトで「この度、名古屋オーシャンズへ移籍することになりました清水和也です。歴史あるチームの一員になれたこと嬉しく思います! 今まで以上に貪欲になり、人として、フットサル選手として成長できるよう頑張ります。応援よろしくお願いします!」と、絶対王者に加入した喜びと決意を口にした。

 清水は前日の3月19日に行われたJFA第28回全日本フットサル選手権決勝の湘南ベルマーレ戦(2-1)に出場し、延長第2ピリオド3分にGKフィウーザとの1対1を制して決勝ゴールを決め、すみだにFリーグ昇格後、初となるタイトルをもたらしたばかりだった。

 全日本フットサル選手権のタイトルを置き土産に、すみだを離れることとなった清水は試合後のミックスゾーンでは去就について言葉を濁していた。それでも来シーズンに向けた課題について、「フットサル日本代表でもそうですが、得点を求められるポジションなので、常に1点、2点を積み重ねられる選手になれないといけないと思っています。そのために日頃の努力もそうですが、感覚的に研ぎ澄ませないといけない部分がたくさんある。ゴールへの嗅覚のようなものもですが、『このGKなら、こう』という事前情報を持って、そこでシュートを打ち抜く技術も間違いなく必要になってきます。今日も数的優位の2分間で点を取れなかった。そういったところも自分自身が仕留めるという気持ちが必要。もっともっと、得点力のある選手になりたい」と、成長を誓っていた。

 そうした個人の成長を求める場として、Fリーグで唯一の完全プロクラブである名古屋は、理想的だと言えるだろう。ただし、名古屋での競争はこれまで以上に厳しいものとなるはずだ。同じポジションの日本代表FP平田ネトアントニオマサノリはクラブを離れたが、ブラジル代表FPダルランや欧州シーズン終了後の7月には新外国人選手の加入も見込まれている。そうなれば今季のFリーグ得点王であっても、出場時間が確約されるわけではない。

 2022年にはフットサルアジアカップの優勝に貢献し、来年のフットサルアジアカップ(開催地未定)やフットサル・ワールドカップでの活躍も期待される清水は、新天地でどのような活躍を見せ、どんな選手へと成長していくだろうか。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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