冨安負傷でアーセナル右SBに新プラン アルテタ監督の「実験的な試み」に英紙注目
中盤センターのトーマスを右SBでテスト
イングランド1部アーセナルは、現地時間3月19日に行われたプレミアリーグ第28節クリスタル・パレス戦で4-1と快勝を収めた。6連勝で2位マンチェスター・シティとの差を暫定8ポイントに広げている。攻撃陣が爆発する一方で、日本代表DF冨安健洋など守備陣は負傷者続出のアクシデントに見舞われているなか、ミケル・アルテタ監督は“実験的なプラン”で負傷者の穴埋めを行っている。
3月17日にパトリック・ヴィエラ監督を解任したばかりのクリスタル・パレスをホームに迎えたアーセナルは、前半28分にイングランド代表FWブカヨ・サカのアシストからブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリのシュートで試合の均衡を破ると、前半終了間際にはサカが追加点をゲット。後半にもMFグラニト・ジャカ、サカが追加点を奪うなど4-1で勝利した。
アーセナルはミッドウィークに行われたポルトガル1部スポルティングとの試合に敗れ、UEFAヨーロッパリーグ(EL)から敗退。そしてその試合で冨安とフランス代表DFウィリアム・サリバが負傷交代に見舞われるアクシデントも重なった。しかし、チームは敗退のショックから素早く立ち直り、残留争いの渦中にいる相手から確実に3ポイントを獲得した。英紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は、「失意のELから完璧な対応を見せた」とガナーズの戦いぶりを絶賛した。
負傷したサリバと冨安は揃ってこの試合を欠場。特に膝を負傷している冨安の怪我は深刻で、今季絶望の可能性も伝えられている。同紙はクリスタル・パレス戦でアルテタ監督が冨安不在での戦いに備えたプランを試していたと指摘している。
「アルテタがトーマス・パーティをライトバック(右SB)で起用する実験的な試みをしてゲームを終えたこともあり、おそらく冨安は今季の残りを欠場することになるのだろう。これがおそらく残りのシーズンのバックアッププランとなる」
今季、右サイドバックはイングランド代表DFベン・ホワイトがファーストチョイスで、冨安がそのバックアップとして控えていた。冬の移籍市場でポルトガル代表DFセドリック・ソアレスがフルハムへ期限付き移籍したことで不足の事態に備える3番目のオプションを失っていたが、アルテタ監督は中盤が本職のトーマスを起用するプランを持っているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)