“浦和のカンテ”が抱くゴール目標は? 新加入でJ参戦に意気込み「もともと日本のリーグに興味があり惹かれていた」
16日に入団会見をオンラインで実施
J1浦和レッズは3月16日、新加入のギニア代表FWホセ・カンテの入団会見をオンラインで実施した。カンテは「14点以上取りたいですね」と前所属チームでの成績を上回るゴール数をターゲットに設定。「自分にとってビッグチャレンジになる」と話した。
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ギニア人の父とスペイン人の母を持つカンテは、代表チームのところではギニア代表でのプレーをしているが、スペインで生まれ育ったと話している。スペインでプロのキャリアをスタートした後、2016年から21年は浦和のマチェイ・スコルジャ監督の母国でもあるポーランドリーグでプレー。その後、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)予選に出場したカザフスタンのFCカイラト、中国1部の滄州雄獅足球倶楽部でのプレーを経て今季の浦和加入となった。
土田尚史スポーツ・ダイレクターは「カンテ選手を評価しているのは優れた得点能力。そこを本当に評価している。右足、左足、分け隔てなく結果を出せる。広いシュートエリアもそう。もちろん個人で自ら得点を挙げることもあるが、周りを生かしながらコンビネーションの中で結果を出すのも素晴らしいところ。攻撃ももちろんだが、献身性のある守備も評価して今回の獲得になった」とその獲得理由を説明した。
また、スコルジャ監督も「常にチームのことを考えてプレーができる。スキルもあるが、ボールを持って賢いプレーができる。ゴールだけでなく、アシストも期待している。彼がポーランドでプレーしていた当時、リーグのベストFWの1人だった。そして、性格も大事だ。彼と一緒に仕事をしてきた指導者に聞いても、性格も良くポジティブで、ハードワークするということだった」と、指導者仲間にもリサーチしたことを明かしていた。
ハイプレスを標榜することからFWに守備の役割を要求するスコルジャ監督の戦術についてカンテは「もちろんさまざまな監督、さまざまなシステムが存在するが、FWはチームの中でディフェンスでも一番手。特にすごく新しいことを求められているわけでもないので、すでに準備は整っている」とコメント。自身のプレースタイルについて「若いころは降りてきて中盤との関わりを増やしながらフィニッシュに行くことも多かった時期もあったが、最近はもっとボックスの中での仕事に集中しているし、魅力も感じている。そのエリアでしっかり仕事がしたい。中盤に下がってコンビネーションをするのも可能だ」と話している。
滄州雄獅ではリーグ戦で14得点をしていただけに「14点以上取りたいですね」と話すカンテ。Jリーグでのプレーについて「もともと日本のリーグに興味があり惹かれていた。オファーをもらった時は光栄な気持ち。その後のやり取りも順調に行われて今に至る。知っての通りアジアでベストのリーグ。競争も激しくシリアスなリーグだと聞いていた。自分にとってビッグチャレンジになると思っている」と話した。
J1リーグやルヴァンカップについては、今週末の試合から登録上は出場が可能になる見込み。また、決勝戦に進出しているAFCチャンピオンズリーグ(ACL)について西野努テクニカル・ダイレクターは「登録についてAFC(アジアサッカー連盟)とやり取りをしているが、出場できる見込みを持っている」と話した。
ここまで公式戦5試合を終えて2勝1分2敗と五分の成績を残す浦和だが、3得点とゴールは不足している。背番号「11」をつけることに決まったストライカーがいち早くフィットして活躍することが期待されている。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)