日本を5大会ぶりのU-20W杯へ導いたエース小川航基 準々決勝2発と躍動、「ここまで来たら優勝します!」
小川がタジキスタン戦で先制点を叩き込み、チーム3点目も挙げる
点取り屋としての存在価値を見せつける2ゴールだった。来年のU-20ワールドカップ(W杯)出場権を懸けたAFC U-19アジア選手権準々決勝タジキスタン戦で、FW小川航基(磐田)が先制点とチーム3点目を挙げるなど、4-0の勝利に貢献した。試合後には「ここまで来たら優勝するべきだと思います」とアジア王者となることを約束した。
小川は桐光学園高で1年時からレギュラーとして活躍。最上級生として迎えた昨冬の高校選手権では自らのPK失敗で涙を流して悔しがったが、その得点センスはこの世代で抜群のものを持っている。その能力を証明する舞台でしっかりと結果を残した。グループリーグ初戦のイエメン戦は苦戦したものの、後半2分に頭で日本の今大会初ゴールを叩きこみ白星発進に導いた。
そして迎えたタジキスタン戦でも輝いた。前半8分、ハーフウェー付近やや左からのロングボールに反応したヘディングこそ右ポストに当たったものの、こぼれ球を拾ったMF堂安律(G大阪)が再びゴール前にクロスを送ると再び小川が頭でとらえる。気持ちの入った一撃は相手GKの股下を抜けて決まり、1-0と先手を取った。
エースのゴールで勢いに乗った日本は、同19分にMF堂安律(G大阪)が追加点をゲット。後半こそ受けに回る場面が増えたが、同26分に相手最終ラインのパスミスを奪った小川がゴールやや左約23メートルの位置でファールを獲得。これを小川自らがキッカーを務めると、鋭い弾道の一撃を放つ。これが鮮やかに決まり、決定的な3点目を奪い取った。
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