U-20日本代表はアジア制覇ならず ベスト4でイラクにPK戦の末に黒星

準決勝でイラクに敗れたU-20日本代表【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】
準決勝でイラクに敗れたU-20日本代表【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

2度同点に追いつくも、PK戦で力尽きる

 若き日本代表のアジア制覇への野望は、4強で潰えた。5月のU-20ワールドカップ(W杯)アジア予選を兼ねたU-20アジアカップで、日本は3月15日に準決勝でイラクと対戦。2-2からのPK戦で敗れ、無念の敗退となった。

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 日本はすでに今大会の4強入りを果たしたことでU-20W杯への出場権を獲得。残すは、この世代のアジア王者を目指しての戦いになり、準々決勝でイランとの隣国決戦を制してきたイラクとの対戦になった。すると前半12分、相手のコーナーキックから頭で合わせられて失点。最後までMF保田堅心がマークについていたが、ギリギリのところで前に入られてしまった。これにより、大会初戦の中国戦に続く先制点を与える展開になった。

 日本は全体的に攻撃の時間を長くしたが、なかなか決定機を作れずに前半45分間が流れていった。ハーフタイムには、ベンチスタートだった主将のMF松木玖生を投入するのを含む3枚替えでリズムを変えにかかる。そして、前半と同様に敵陣でのプレータイムが長くなった。中2日の連戦が続く大会も5試合目とあって後半には間延びする状態になり、なかなか複数人が連動したプレーができなくなっていった。

 自陣でブロックを作るイラクに対して前進していく日本だが、連動性のある崩しは見られず単発の強引な仕掛けを連続する形になり、先制点を守りにかかるイラクの思惑にはまってしまった。後半35分にペナルティーエリア内でパスを受けたFW熊田直紀のシュートも相手GKに阻まれてしまった。

 苦しくなっていた後半38分、日本はペナルティーエリア内の右サイドでサイドチェンジを受けたMF永長鷹虎が対峙した相手をかわし切らずに左足で巻いて落とすシュートを決め、1-1の同点に追いつき決着を延長戦の戦いに持ち越した。

 互いに疲労を見せるなかでの延長戦では、間延びした状況をイラクに利用されてピンチも増えた。そして延長前半13分に左サイドからの突破でペナルティーエリア内に切り込まれると、最後はラストパスをゴール正面から押し込まれて失点。再びビハインドを背負った。

 それでも日本は延長後半13分、右サイドから永長が入れたクロスを熊田がヘディングで押し込んで再び同点ゴール。決着はPK戦に持ち越された。

 後攻の日本は2人目のMF佐野航大が正面を狙うも相手GKに動かず待たれて失敗し、先攻のイラクに5人連続の成功を許して3-5の敗戦となった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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