U-19日本代表、5大会ぶりのU-20W杯出場決定! 東京五輪世代が香川や内田ら”調子乗り世代”以来の扉開く
香川や内田ら調子乗り世代以来のU-20W杯出場へ
後半に入って5分、タジキスタンの変化をつけたFKからFWハサンの強烈なミドルに肝を冷やすなど、日本は前半と比べてやや受けに回る時間帯が増えた。それでもグループリーグ3試合を無失点で切り抜けたDF中山雄太(柏)、冨安健洋(福岡)を中心とした最終ラインは落ち着いた対応でフィニッシュまで持ち込ませなかった。
日本は小川とFW岩崎悠人(京都橘高)の2トップに預けるカウンター主体の攻めに切り替えた。すると同26分に相手最終ラインのパスミスを奪った小川がゴールやや左約23メートルの位置でファールを獲得。これを小川自らがキッカーを務めると、鋭い弾道の一撃を放つ。これが鮮やかに決まり、決定的な3点目を奪い取った。 後半43分には岩崎がスピードに乗った抜け出しから急ストップして相手マーカーを翻弄すると、左足シュートを突き刺して4点目でダメ押し点を決めた。
セーフティーリードを奪った日本は相手の反撃を断ち切り、タイムアップの笛を聞く。4大会連続で跳ね返されてきたベスト8の壁を突破すると、選手たちは歓喜に沸いた。
10年前はDF内田篤人(現シャルケ)、DF槙野智章にMF柏木陽介(ともに現浦和)、MF香川真司(現ドルトムント)らを擁した“調子乗り世代”がカナダで行われたU-20W杯でベスト16に進出した。その時以来となる世界での戦い。若き日本代表は新たな一歩を踏み出す。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2