三笘薫の突破力、英アナリストが「影響力は絶大」と絶賛 プレミアで「一線を画す」と指摘する“特異性”
英国人戦術アナリスト・クラーク氏が三笘のプレーを分析
イングランド1部ブライトンは3月15日、プレミアリーグ第8節延期分のクリスタル・パレス戦に臨むなか、現地アナリストがチームの攻撃を牽引する日本代表MF三笘薫のスタッツに注目。ほかのウインガーにはない特異性を指摘しつつ、「影響力は絶大」と分析している。
英スポーツ専門局「BTスポーツ」などでデータ分析を務める英国人戦術アナリストのエイドリアン・クラーク氏は、プレミアリーグ公式サイト上で三笘のプレーを分析。「三笘がブライトンを高みに引き上げた理由」と見出しが打たれた記事のなかで、さまざまなデータを取り上げている。
その1つとして注目されたのがスピードだ。三笘は最高速度34.02km/hを誇るといい、クラーク氏は「チーム屈指のスピードプレーヤー」と指摘。なお、ブライトンの中で唯一、90分あたりのスプリント回数が上回っているのはDFペルビス・エストゥピニャン(21.5回)のみだとされている。
圧倒的なドリブル技術はもちろん、足もとでボールを持った時のスピードこそが「ほかのワイドマンと一線を画している」といい、記事の中でクラーク氏は「(ロベルト・)デ・ゼルビの攻撃スタイルや若いストライカーのエバン・ファーガソンの加入も脅威を増した要因だが、三笘の影響力は絶大」と分析している。
さらに記事では、三笘が先発時(公式戦)にチームがより勝利を収め、かつ、得点数もアップしているデータも紹介。先発外(12試合)では4勝14得点、先発時(12試合)には7勝31得点となっている事実から、クラーク氏は「彼が先発することでブライトンはより良いチームとなる。三笘のペース、スキル、エネルギー、そしてフィニッシュは、間違いなくシーガルズの攻撃を向上させている」と太鼓判を押した。
三笘はプレミアリーグ初挑戦となった今季、ここまでリーグ戦6ゴール2アシスト(19試合出場)をマーク。直近のリーグ第27節のリーズ・ユナイテッド戦(2-2)では先制アシストを含む、チームの全2得点に絡む働きを見せるなど、ブライトンに欠かせない主力へと成長を遂げており、クリスタル・パレス戦での活躍にも期待が懸かる。
(FOOTBALL ZONE編集部)