浦和コーチが円陣に参加? J1で起きた珍事の“真相”をGK西川が明かす「いつも一緒に戦っているんだよって…」
イグナチュクコーチが後半開始前の選手の円陣に参加し注意を受ける
浦和レッズは3月11日のJ1リーグ第4節でヴィッセル神戸に1-0の勝利を収めたが、その後半開始前の円陣を行う際に珍事があった。チームのヴォイテク・イグナチュクコーチが“12人目”として円陣に参加し、西村雄一レフェリーから注意を受ける場面がスポーツチャンネル「DAZN」の中継でも映し出されていた。
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浦和は神戸戦の前半にMF伊藤敦樹のゴールで先制し、リードを持って後半に臨んだ。イグナチュクコーチはベンチの横から手を叩いて選手たちを鼓舞しつつ送り出した、と思われたが、そのままピッチ内に入っていって円陣に参加。伊藤らの選手たちが驚いた表情を見せる中で、そのままチームに気合を注入。その後、気づいた西村レフェリーから注意を受けていた。
14日のトレーニング後に伊藤は笑いながら「ビックリしましたし、何してんのかなって笑っちゃいましたけどね。熱い人なんで気持ちが入っちゃったのかなと思いますけど、笑っちゃいましたよね。よく言ってくれる『カモン!ウォリアーズ!』という声を掛けてくれてましたけど。そのまま円陣をしていいのか分からなかったですけど、テック(イグナチュクコーチの愛称)がやる気満々だったのでそのままやりましたけど。その後に審判にしっかり注意されているのを見て、余計に笑っちゃいましたけどね」と振り返った。
また、MF小泉佳穂も「2度見しちゃいましたよ」と笑顔。「円陣に入ってきて、行こうぜと声を掛けて離れるのかなと思ったけど、円陣が終わるまで出て行かなかった。まあ、テックさんらしいというか、ポジティブなので。すごくいいエネルギーをもらっていますよ」と話していた。
チーム最年長のベテランGK西川周作も「初めての経験ですよ、あれは驚きですよね。12人いるって。(DAZNの画面で)背中が向いている選手も、みんな『何やってんの?』という感じでしたよ。試合が終わって『なんでいたの?』という話題になったんですけど、『高ぶっちゃったんだ、いつも一緒に戦っているんだよ』って。明るいんですよね」と、その顛末を明かした。
今季マチェイ・スコルジャ監督が就任した浦和は、その腹心でもあるラファル・ジャナスコーチ、ヴォイテク・マコウスキコーチとともに、フィジカル面の担当としてイグナチュクコーチが加入。沖縄県トレーニングキャンプから、選手たちに厳しいトレーニングを課しながらも長期離脱になるような大きな負傷者は出さず、その上に持ち前の明るさと前向きさでチームを盛り上げている。神戸戦ではその熱い気持ちが珍事につながってしまったが、選手たちからも大いに信頼を寄せられていた。