アザールがベルギー代表から引退した真相 「レアルでプレーせず、レッドデビルズでプレーするのが好きではなかった」

アザールがベルギー代表から退いた理由とは?【写真:Getty Images】
アザールがベルギー代表から退いた理由とは?【写真:Getty Images】

昨年のカタールW杯後に代表引退

 スペイン1部レアル・マドリードのMFエデン・アザールは昨年末のカタール・ワールドカップ(W杯)を最後にベルギー代表から引退した。相次ぐ故障で思うようにプレーできない日々が続く32歳は、代表引退を決意した理由をベルギー紙「HLN」のインタビューで明かした。

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 アザールは2008年に代表デビューを果たし、そこから14年間“レッドデビルズ(ベルギー代表の愛称)”の一員として活躍してきた。W杯3大会、欧州選手権(EURO)2大会に出場。通算126キャップを積み重ね、33得点を決めた。

 2018年のロシアW杯で3位入りしたベルギーはカタールW杯でも有力国の1つだったが、結果は振るわずグループリーグで敗退。失意のアザールは大会後に代表引退を表明していた。

 アザールは「W杯が終わったら(代表を)辞めることは以前から分かっていた。カタールW杯でのパフォーマンスは決断とは関係ない。もちろんあのような結果は残念だったが、私は前から決めていた。これが辞めるタイミングだったんだ」と自身の代表引退について語った。W杯の結果にかかわらず引退する意向だったというが、2021年の欧州選手権を境に心境の変化があったという。

「最初に考え始めたのは欧州選手権のあとだった。足首の怪我をしてから、大会に間に合うように最善を尽くしていた。残念なことに敗れた準々決勝のイタリア戦に出ることはできなかった。それで私のメンタルも変化した。私はマドリードでトニ・クロースと一緒にプレーしている。彼は2年前にドイツ代表を辞めた。彼はほかの選手が代表の活動をしている時、自分はその時間を利用して家族との時間を楽しんでいると言っていた」

 さらに、アザールは自身が万全のコンディションでプレーできない間に、代表チームに新しい力が台頭していることも決断を後押しする理由だったと明かしている。

「一方で、新しい選手たちが代表チームのドアを叩いていた。レアルでプレーせずに、レッドデビルズでプレーするのが好きではなかった。それに新しい世代がプレーするほうが相応しいと思っていたんだ」

 度重なる故障によってレアルでもほとんど出番がない状況が続いているアザールは世代交代のために代表チームから身を引く決意をしていたようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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