新体制で975億円投下のチェルシー、今夏に大量12選手を放出か 仏代表MF獲得へ資金捻出
チェルシーはライプツィヒMFエンクンクの獲得を模索
イングランド1部チェルシーは、2022年5月にトッド・ベーリー氏が新オーナーになってから2度の移籍市場で大型補強を行ってきた。しかし、今夏夏の移籍市場では一転して多くの選手を売却することになるようだ。英紙「ザ・サン」が報じている。
イングランド1部マンチェスター・シティは、夏の移籍市場でチェルシーの左サイドバック(SB)を務めるイングランド代表DFベン・チルウェルの獲得に乗り出すと報じられている。しかし、この移籍は最大12人の放出の皮切りになるかもしれないという。
シティは、ポルトガル代表DFジョアン・カンセロを完全移籍のオプション付きでドイツ1部バイエルン・ミュンヘンにレンタル移籍したことを受け、左SBを探している。シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、チルウェルがチェルシーに加入する以前にも関心を抱いていた。
夏の移籍市場でチェルシーは選手を放出して、2億6400万ポンド(約429億円)を得なければいけないという。チェルシーは、ベーリー氏がオーナーになってから選手の獲得に6億ポンド(約975億円)を費やしてきた。さらに今後はドイツ1部RBライプツィヒのフランス代表MFクリストファー・エンクンクの獲得を狙っており、そのためにも選手を放出する必要があるようだ。
チルウェルのあとには、クラブとの契約延長交渉が止まっているイングランド代表MFメイソン・マウントも続くかもしれない。マウントにはマンチェスター・ユナイテッド、リバプール、そしてシティが関心を抱いているとされる。また、クロアチア代表MFマテオ・コバチッチ、アメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチ、イングランド代表MFルベン・ロフタス=チーク、そして元ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンも、グレアム・ポッター監督の序列を落としており、放出の可能性がある。
さらに昨夏の移籍市場でスペイン1部FCバルセロナ移籍に近づいたスペイン代表DFセサル・アスピリクエタ、1月にクラブを離れそうになったイングランド代表MFコナー・ギャラガー、フランス1部パリ・サンジェルマンへのレンタル移籍が破談になったモロッコ代表MFハキム・ツィエクに加え、出場機会が限定されるアルバニア代表FWアルマンド・ブロヤ、そしてリーグ戦25試合で6ゴールにとどまっているドイツ代表FWカイ・ハフェルツと、昨夏にシティから加入したイングランド代表FWラヒーム・スターリングと最大で12選手が退団する可能性があるようだ。
これだけの選手たちがチームを離れれば、まるで別チームのようになりそうだが、次の夏の移籍市場でチェルシーはどれだけの選手を手放すことになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)