バルサ“審判買収疑惑”への非難はスペイン全土に拡大? ビルバオサポーターの抗議活動に現地注目
ビルバオサポーターも抗議の“偽札”を散布
スペイン1部FCバルセロナは現地時間3月12日、ラ・リーガ第25節をアウェーで戦い、アスレティック・ビルバオに1-0で勝利した。2位のレアル・マドリードとの勝ち点差「9」をキープすることに成功したなか、“審判買収疑惑”への抗議行動がまたしても話題を呼んでいる。
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敵地「サン・マメス」に乗り込んだバルセロナはこの試合、前半アディショナルタイムにブラジル代表FWラフィーニャのゴールで先手を取る。後半に入ると、ホームのビルバオにいくつか決定的な機会を作られるも、ドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンのファインセーブやビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によるゴール取り消しなどに救われ、虎の子の1点を守り切った。この結果、バルセロナはレアルとの勝ち点差「9」をキープ。次節に迎える“クラシコ”へ弾みをつけた。
リーガ制覇へ快走を続けているバルセロナ。ところが、クラブを取り巻く状況となると騒がしい。その根源は、先日にスペイン検察庁によって起訴された審判買収疑惑だ。通称“ネグレイラ事件”とも呼ばれるこのスキャンダルは、バルセロナが2001年から18年までにわたって当時の審判委員会副会長だったエンリケス・ネグレイラ氏とその息子保有の2つの会社(DASNIL95社とNilsad SCP社)に審判のレフェリング分析を名目に総額730万ユーロ(約10億5000万円)以上を送金していたとされる問題だ。
この疑惑を巡って先日、バルセロナの元会長であるジョゼップ・マリア・バルトメウ氏とサンドロ・ロセイ氏、加えてネグレイラ氏が正式に起訴された。さらに、沈黙を貫いていた宿敵レアルも緊急理事会を招集するなど動きを見せている。
そういった背景もあり、ビルバオ戦のキックオフ前にはバルセロナに対する抗議活動が起こった。現地メディア「フットボール・エスパーニャ」によると、会場に詰めかけたホームのサポーターは「MAFIA」と書かれた大量の“偽札”を散布。記事はこれを「クラブ(バルセロナ)の金銭が絡む疑惑が新たな章に入ったことを示唆している」と伝えている。
レアルのサポーターも抗議活動を展開していたバルセロナの“審判買収疑惑”。この問題は今や、スペイン全土を巻き込む大きな関心事となっているようだ。