浦和新助っ人が“大迫封じ” 神戸戦で先制弾の起点に…相方も称賛「頼もしかった」
ホイブラーテンが好守で神戸戦の1-0勝利に貢献
浦和レッズに今季加入したノルウェー人DFマリウス・ホイブラーテンは、3月11日のJ1リーグ第4節ヴィッセル神戸戦にフル出場し、1-0の勝利に大きく貢献した。先月上旬の来日から徐々にコンディションを上げてきたセンターバックは、神戸FW大迫勇也を空中戦で封じ込める活躍。先制点につながる正確なフィードも繰り出し、この試合でMVP級の活躍を見せた。
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ホイブラーテンは今季の浦和にとって最終ラインの目玉補強だった。土田尚史スポーツ・ダイレクター(SD)は、マチェイ・スコルジャ監督からのリクエストもあり左利きのセンターバックをリストアップしているなかで、獲得に至ったと話していた。しかし、ビザが降りるまでに時間が掛かったこともあり来日は先月上旬になり、沖縄県トレーニングキャンプに合流するというプランは頓挫していた。
それでも2月18日のリーグ開幕節FC東京戦(0-2)から出場を続けている。3月8日にルヴァンカップ(杯)開幕戦の湘南ベルマーレとの試合(0-0)では、4日のリーグ第3節セレッソ大阪戦(2-1)にスタメン出場した選手では唯一の連続出場。そこから中2日で迎えた神戸戦でも90分出場し、日本での公式戦を5試合連続でこなした。
そうした起用法もあり「今は、身体と心がしっかりとハマっている状態。しっかりと試合と試合の間にリラックスをして睡眠と食事をとって、良いコンディションでプレーができている」と本人は話す。
そして、この神戸戦ではまず前半21分、左足の前にボールを置いて前進するとMF大久保智明に正確無比なフィード。これを大久保が落としたところにMF伊藤敦樹が走り込んで先制ゴールを奪った。「(興梠)慎三がゴール前のエリアでスペースを作ったりすることはチーム全体でも周知のことで、その裏にトモ(大久保)が走りこんで、かなり良い形でゴールが生まれた」と笑顔も見せた。
そして後半は反撃に出る神戸がロングボールも多用するようになった。そこで大迫と競り合う場面が増えたホイブラーテンだが、特に空中戦では正確な落下点読みと高いコンタクト技術で封じ込んだ。同24分にMF岩尾憲のコーナーキックをヘディングで狙ってゴールポストに直撃した場面は「あれは入れるべきでした」と悔しがったが、「フリーキック(FK)やセットプレーの攻撃ではチームを助けられると思っているので、何試合かでゴールができると思う」と自信も見せた。
コンビを組んだデンマーク代表歴を持つDFアレクサンダー・ショルツも「とてもディフェンスが良くできた。チーム全体ですが、特にマリウスが良かったと思う。デュエルでもヘディングでも勝っていたので、そこは頼もしかった。得点に絡んだシーンもそうだけど、足元でも良さを出してくれた」と、今季の相棒となっている新戦力を絶賛していた。
ピッチ上では貴公子然とした風貌とはまた違った印象のハードファイターぶりを見せるセンターバックは、来日から1カ月強が経ってコンディションも上がり、いよいよ本領を発揮してきた。今季の浦和に最終ラインで強さ、高さ、上手さの三拍子そろったプレーを加えている。